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  • 昭和38年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各機関別の事項

日本原子力研究所


第23 日本原子力研究所

 日本原子力研究所の昭和38事業年度末資本金は337億5959万余円(うち政府出資321億6384万余円)で、前事業年度末に比べて57億2475万円増加している。

 38事業年度において、原子炉等の建設については、前事業年度から継続の動力試験炉は38年12月に完成し、4号研究炉は39年3月建家の工事を完成して原子炉本体設備工事を行なっており、高崎研究所コバルト線源中間規模試験室等が完成した。また、原子炉等の運転および試験研究等については、1号研究炉では定常運転での教育訓練等、2号研究炉では各種の照射実験、3号研究炉では出力上昇試験等を行なったが、動力試験炉は工事の完成が遅延したなどのため炉の運転が計画どおり行なわれていない。

 これらの建設および試験研究等に要した費用は、原子炉等施設費で9億9116万余円、施設費で25億3805万余円、経費で24億8032万余円計60億0954万余円である。

 38事業年度の所要資金については、政府出資金56億3900万円、民間出資金及び寄付金1億5044万円等を充当している。

 38事業年度においては、受託研究収入1219万余円、受取利息4365万余円等の利益1億3045万余円、試験研究費32億7843万余円、一般管理費2億1362万余円等の損失41億3220万余円で、差引き40億0174万余円の損失を生じ、これに前事業年度からの繰越欠損金74億3471万余円を合わせ114億3646万余円を繰越欠損金として翌事業年度に繰り越している。