北海道地下資源開発株式会社の昭和38営業年度末資本金は10億円(うち政府出資9億円)である。
38営業年度における事業計画は、試すい44,000メートル(うち受託分42,000メートル)、物理探鉱25箇所および地表調査13箇所で、これに対する実績は試すい40,389メートル(うち受託分40,105メートル)、物理探鉱28箇所および地表調査7箇所となっている。
38営業年度所要資金4億7716万余円については、事業収入2億1488万余円、前期繰越金2億0883万余円等を充当している。
38営業年度の損益は、事業収入2億2092万余円等の収益2億4416万余円、事業原価1億9831万余円等の費用2億6944万余円、差引き当期純損失2527万余円で、前営業年度に比べて収益で7034万余円、費用で4374万余円増加し、純損失で2660万余円減少している。
事業の執行にあたり、受託試すい工事の施行において現地調査が不十分で現場がずり捨場跡であることなどに気付かなかったため試すい工事の手もどりを生じたことおよび深掘試すいには不適当な老朽器材を使用したり、機器操作についての注意を欠いたりしたなどのため事故を生じたことにより工事原価の増こうをきたしているものがあるが、今後工事の施行にあたっては十分注意する要があると認められる。