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  • 昭和39年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 別表

公共事業に対する国庫補助金等の経理当を得ないもの


別表第2 公共事業に対する国庫補助金等の経理当を得ないもの(農林省)

都道府県名
  工事 事業主体 工事費 左に対する国庫補助金 左のうち39年度までの交付済額 工事費から除外すべき額 左に対する国庫補助金相当額
              うち40年度以降交付予定額中減額を要する額
     
(255) 北海道
  茅部郡南茅部町臼尻漁港海岸保全 北海道 11,237,725 6,742,635 6,742,635 1,087,058 652,234
  護岸延長150メートルの新設にあたり、船揚場2箇所の側壁コンクリート62立米および舗装コンクリート厚さ20センチメートルまたは30センチメートル総量61立米はいずれも立米当りセメント230キログラム使いで施行したこととしているが、実際は側壁は配合の悪い粗悪なもので施行し、つき固めも不十分であったため内部に空げきを生じすでに水が浸透しており、また、舗装は側壁同様粗悪なもので厚さ20センチメートル程度総量49立米を施行したにすぎないばかりでなく下部5センチメートル程度は硬化しておらず舗装コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(256) 同
  磯谷郡蘭越町尻別漁港37年災害復旧 北海道 8,063,380 6,450,704 6,450,704 386,000 308,800
  護岸延長230メートルの復旧に使用する鋼矢板986枚51トンの積算にあたり、トン当り単価は販売価格54,000円に運搬費1,085円を加えて55,085円とし、総額2,851,475円とすべきものを、販売価格の調査が不十分であったためトン当り60,000円とし、これに運搬費を加えてトン当り61,085円総額3,162,065円としたため、諸経費を加えて工事費386,000円相当額が積算過大となっている。
(257) 同
  余市郡仁木町長沢頭首工39年災害復旧 北海道 3,967,000 3,752,782 3,752,782 566,710 536,107
  井ぜき延長55メートルの復旧にあたり、付帯三面張り水路延長70メートル48立米は配合比1:2:4の鉄筋コンクリートで施行したこととしているが、実際はうち延長53メートル35立米は冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、容易に破砕される状況である。
(258) 同
  利尻郡利尻町神磯地内崩壊地復旧 北海道 3,648,796 2,432,530 2,432,530 899,904 599,936
  積工延長160メートルの新設にあたり、擁壁コンクリート220立米は配合比1:2.4:4.3で施行したこととしているが、実際はうち延長75メートル117立米の下部52立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なコンクリートに多量の玉石を混入し、コンクリートのつき固めも不十分であったため内部に空げきを生じており、その強度が著しく低下している。
(259) 北海道
  礼文郡礼文町香深地内崩壊地復旧 北海道 1,569,600 1,046,400 1,046,400 619,470 412,980
  えん堤延長21メートルの新設にあたり、えん体126立米は配合比1:2.4:4.3のコンクリートで施行したこととしているが、実際はうち下部49立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったためモルタルと砂利とが分離して内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(260) 同
  礼文郡礼文町鉄府地内崩壊地復旧 北海道 3,009,446 2,006,297 2,006,297 885,255 590,170
  えん堤3箇所の新設にあたり、1号、3号両えん堤のえん体計164立米は配合比1:2.4:4.3のコンクリートで施行したこととしているが、実際はうち下部68立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったためモルタルと砂利とが分離して内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(261) 同
  空知郡奈井江町林道奈井江線38年災害復旧 北海道 1,233,000 963,560 963,560 386,059 301,695
  林道延長34メートルの復旧にあたり、路側擁壁コンクリート109立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は上部41立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行しており、容易に破砕される状況である。
(262) 同
  空知郡奈井江町林道奈江川線開設 北海道 7,477,000 3,738,500 3,738,500 677,193 338,596
  林道延長857メートルの開設にあたり、橋りょう1箇所の橋台およびそで擁壁118立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際はうち左岸側68立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、すでにき裂を生じている。
(263) 北海道
  檜山郡上ノ国村汐吹漁港海岸保全および38年災害復旧 北海道 5,562,355 2,148,874 2,148,874 1,645,453 635,676
  護岸延長166メートルの施行にあたり、擁壁コンクリート470立米は立米当りセメント230キログラム使いで施行したこととしているが、実際はうち延長80メートル203立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めをほとんど行なわなかったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(264) 同
  常呂郡佐呂間町仁倉頭首工39年災害復旧 佐呂間町農業協同組合 7,429,148 6,270,200 6,049,792 370,958 313,088
(220,408)
  井ぜき延長42メートルの復旧にあたり、副えん堤のえん体37立米は配合比1:2:4の鉄筋コンクリートで施行したこととしているが、実際はコンクリートのつき固めをほとんど行なわなかったため内部に空げきおよび砂利だけの層を生じているばかりでなく鉄筋にコンクリートが密着しておらず、すでに通水している。
(265) 同
  白老郡白老町林道知床線36年災害復旧 白老町 1,872,072 1,609,981 1,609,981 584,707 502,848
  林道延長97メートルの復旧にあたり、路側擁壁118立米は配合比7:3の玉石コンクリート79立米を配合比1:3:6のコンクリート厚さ10センチメートル総量38立米で被覆したこととしているが、実際はうち53立米の玉石コンクリートは玉石の配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(266) 同
  亀田郡大野町林道石川東股線開設 大野町森林組合 8,100,000 4,050,000 4,050,000 659,000 329,500
  林道延長1,960メートルの開設にあたり、切取りは土砂12,651立米、硬土3,498立米、土石5,244立米、軟岩923立米および硬岩46立米を施行したこととしているが、土量の計算を誤ったもので、実際の切取量は土砂11,220立米、硬土2,565立米、土石4,549立米、軟岩621立米および硬岩36立米であるなどのため、工事費659,000円相当額が積算過大となっている。
(267) 北海道
  茅部郡森町澄川頭首工38年災害復旧 森町農業協同組合 5,477,000 3,560,050 3,560,050 551,520 358,488
  井ぜき延長38メートルの復旧にあたり、えん体117立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は下部58立米は水替えが不十分であったばかりでなく、コンクリートのつき固めをほとんど行なわなかったため内部に多くの空げきおよび砂利だけの層を生じており、すでに通水している。
(268) 同
  雨竜郡沼田町達布地区水路38年災害復旧 沼田町 17,712,879 14,480,825 14,480,825 686,820 561,496
  水路延長925メートルの復旧にあたり、護岸コンクリートブロック練積み3,331平米の胴込コンクリートは平米当り0.063立米総量209立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は2,221平米の139立米は配合の悪いきわめて粗悪なもので、胴込部分にかき込み砂利をそう入して半量程度の69立米を施行したにすぎず、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(269) 同
  雨竜郡沼田町西3丁目水路39年災害復旧 沼田町 6,119,606 6,003,333 5,882,300 408,000 400,248
(121,033)
  水路延長325メートルの復旧にあたり、コンクリートブロックから積み679平米の基礎および底張りコンクリートは厚さ20センチメートルまたは15センチメートル総量105立米を施行したこととしているが、実際は厚さ15センチメートルまたは10センチメートル程度で74立米を施行したにすぎないため工事費210,000円相当額が出来高不足となっている。また、天ばコンクリートは総量43立米とすべきものを、計算を誤って129立米としたなどのため、工事費198,000円相当額が積算過大となっている。
(270) 北海道
  中川郡池田町信取頭首工39年災害復旧 十勝高島農業協同組合 11,309,000 10,890,567 9,901,413 860,000 828,180
(828,180)
  井ぜき延長8メートルの復旧にあたり、水たたき92立米は立米当りセメント220キログラム使いのコンクリートで施行したこととしているが、実際は砂を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに水が浸透している。
(271) 同
  沙流郡門別町賀張第2頭首工39年災害復旧 門別町土地改良区 6,779,620 6,542,333 5,198,470 541,967 522,998
(522,998)
  井ぜき延長20メートルの復旧にあたり、左岸付帯護岸擁壁42立米は立米当りセメント220キログラム使いのコンクリートで施行したこととしているが、実際は軟弱な砂利を混入した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(272) 同
  瀬棚郡北檜山町二俣地区ほか12地区農地38年災害復旧 北檜山土地改良区 6,486,851 5,533,281 5,533,281 2,490,963 2,124,791
  農地12町の復旧を工事費6,486,851円で施行したこととしているが、実際は国庫補助金を下回る3,995,888円で施行しており、事業主体はその負担したとしている953,570円を全く負担していないばかりでなく1,537,393円の剰余を生じたこととなっている。なお、工事は排土16,420立米および客土7,558立米を施行したこととしているが、実際は客土は3,529立米を施行したにすぎず、また、排土のうち1,942立米は建設省所管の河川堤防災害復旧工事の盛土に流用され施行の要がなくなったなどのため、工事費2,134,000円相当額が出来高不足および設計過大となっている。
    117,054,478 88,222,852 85,548,394 14,307,037 10,317,831
(1,692,619)
(273) 岩手県
  大船渡市永浜地区チリ地震津波対策 岩手県 6,823,000 4,550,900 4,550,900 1,163,349 775,953
  船揚場延長40メートルの新設にあたり、被覆石284立米は控40センチメートルのものを使用して中詰めのぐり石608立米および捨石260立米の表面を張り立てたこととしているが、実際はうち上部のぐり石267立米および捨石30立米は多量の土砂を混入しているばかりでなく、被覆石213立米は控30センチメートル程度のものを使用し、その張立てが粗雑であったため136立米程度を施行したにすぎず、被覆石としての強度が著しく低下している。
(274) 同
  和賀郡和賀町岩崎地内崩壊地復旧 岩手県 3,472,274 2,314,849 2,314,849 579,203 386,135
  護岸擁壁延長87メートルおよび山腹練積石垣延長121メートルの新設にあたり、山腹練積石垣240平米は控30センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.1立米総量24立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の12立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(275) 同
  久慈市富清水頭首工39年災害復旧 久慈市 999,000 649,350 649,350 896,921 582,998
  井ぜき延長13メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき91立米、魚道25立米はいずれも配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じているばかりでなく、魚道には玉石を混入しており、すでに通水している。
(276) 同
  水沢市水無沢頭首工38年災害復旧 水沢市 831,000 540,150 540,150 831,000 540,150
  井ぜき延長13メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき68立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じているばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、すでにえん体は漏水している。また、付帯護岸練積石垣89平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.18立米総量16立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは前記同様のきわめて粗悪なもので3分の2程度の10立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(277) 岩手県
  九戸郡軽米町円子頭首工38年災害復旧 軽米町 612,000 397,800 397,800 500,325 325,211
  井ぜき延長16メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき46立米、取付護岸擁壁12立米はいずれも配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際はえん体および水たたきならびに擁壁の右岸側5立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(278) 同
  紫波郡都南村手代森地区かんがい排水 手代森土地改良区 9,300,000 4,650,000 4,650,000 525,699 262,849
  揚水機場1箇所等の新設にあたり、機械設備、吸水そう等を9,300,000円で施行したこととしているが、実際は8,774,301円で施行しており、事業主体はその負担したとしている4,650,000円のうち525,699円を負担していない。
(279) 同
  下閉伊郡山田町関口頭首工39年災害復旧 山田町 510,000 331,500 331,500 397,039 258,075
  井ぜき延長14メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき56立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(280) 岩手県
  東磐井郡大東町林道沢内沢線開設 大東町 4,000,000 1,600,000 1,600,000 1,226,615 490,646
  林道延長550メートルの開設にあたり、路側擁壁コンクリート198立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち123立米は水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行しているばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、すでに漏水している。
    26,547,274 15,034,549 15,034,549 6,120,151 3,622,017
(281) 秋田県
  由利郡象潟町象潟漁港海岸保全および38年災害復旧 秋田県 33,281,000 19,404,000 19,404,000 1,480,561 740,280
  護岸延長370メートルおよび根固め延長201メートルの施行にあたり、根固めコンクリートブロック560個は立米当りセメント200キログラム使いで施行したこととしているが、実際はうち150個は水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に空げきを生じているばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、コンクリートブロックとしての強度が著しく低下しており、容易に破砕される状況である。
(282) 同
  由利郡象潟町象潟漁港修築 秋田県 16,000,000 6,400,000 6,400,000 1,402,492 560,996
  岸壁延長72メートルの新設にあたり、壁体コンクリート465立米は立米当りセメント200キログラム使いで施行したこととしているが、実際はうち延長30メートル192立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(283) 同
  男鹿市島田頭首工38年災害復旧 男鹿市男鹿中農業協同組合 331,000 215,150 215,150 317,740 206,531
  井ぜき延長6メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき9立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行しているため容易に破砕される状況である。また、付帯護岸練積石垣53平米は控30センチメートルの雑割石を使用し、平米当り胴込コンクリート0.15立米総量8立米を施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して3分の1程度の2立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(284) 秋田県
  男鹿市中間口農道開設 受益者共同施行 3,831,000 1,340,850 1,340,850 767,,533 268,636
  農道延長926メートルの開設にあたり、路側練積石垣218平米は控30センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.15立米総量32立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑で合ばに多くの間げきを生じているばかりでなく、胴込コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して3分の1程度の10立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(285) 同
  鹿角郡小坂町冷川頭首工39年災害復旧 小坂町 918,000 596,700 596,700 918,000 596,700
  井ぜき延長34メートルの復旧にあたり、えん体68立米および付帯護岸擁壁8立米は配合比3:7の玉石コンクリートで施行したこととしているが、実際は玉石の配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートはかき込み砂利を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に空げきを生じており、いずれも強度が著しく低下している。
(286) 同
  北秋田郡鷹巣町二本杉頭首工39年災害復旧 鷹巣町 1,020,000 663,000 663,000 837,437 544,334
  井ぜき延長11メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき103立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため一部が凍結し、すでに漏水している。
(287) 秋田県
  北秋田郡田代町小木津頭首工38年災害復旧 田代町 910,000 591,500 591,500 910,000 591,500
  井ぜき延長7メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき44立米、護岸擁壁33立米はいずれも配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に空げきを生じているばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため一部が凍結し、いずれも強度が著しく低下しており、すでに通水している。
(288) 同
  北秋田郡花矢町向松原頭首工39年災害復旧 花矢町 3,488,000 2,267,200 2,267,200 651,328 423,363
  井ぜき延長46メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき278立米、付帯護岸擁壁40立米はいずれも配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際はえん体の右岸側延長8メートル50立米および擁壁のうち24立米は水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に砂利だけの層を生じているばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、コンクリートとしての強度が著しく低下しており、すでに通水している。
(289) 同
  仙北郡協和村殻笈沢溜池39年災害復旧 協和村 2,451,000 1,593,150 1,593,150 1,502,316 976,505
  堤とう延長21メートルの復旧にあたり、盛土1,760立米を施行したこととしているが、実際は木根等を多量に混入したもので施行しているばかりでなく、その締固めもきわめて不十分であったため1,320立米を施行したにすぎず、堤とうとしての強度が著しく低下している。
(290) 秋田県
  仙北郡西仙北町林道青平線39年災害復旧 西仙北町 2,184,500 1,092,250 1,092,250 1,410,864 705,432
  林道延長167メートルの復旧にあたり、路側練積石垣365平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.18立米総量65立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は下部222平米は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリート40立米は土砂混りの粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して3分の2程度の26立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(291) 同
  山本郡八森町手取水路39年災害復旧 八森町 908,000 830,820 830,820 297,344 272,069
  水路延長100メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣323平米は控30センチメートルの野づら石を使用し、胴、裏込コンクリート平米当り0.15立米総量48立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち106平米は大小不ぞろいな築石を使用し、胴、裏込コンクリート16立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して平米当り0.11立米程度総量12立米を施行したにすぎないばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、築石が容易に抜き取られる状況である。
(292) 同
  由利郡大内村中館地区溜池39年災害復旧 岩谷農業協同組合 1,389,000 830,100 587,600 579,614 376,749
(242,500)
  堤とう延長30メートルの復旧にあたり、はがね土247立米、さや土564立米を施行したこととしているが、実際ははがね土および前法部分のさや土143立米は締固めがきわめて不十分で、はがね土185立米、さや土107立米を施行したにすぎないためきわめてぜい弱となっており、また、腰から積石垣48平米は控35センチメートルの雑割石を使用して施行したこととしているが、実際は控30センチメートル程度のものを使用しているばかりでなく石積みの施行が粗雑で合ばに間げきを生じており、腰石垣としての効果が著しく減殺されている。
    66,711,500 35,824,720 35,582,220 11,075,229 6,263,095
(242,500)
(293) 山形県
  酒田市飯森山水路39年災害復旧 山形県 13,227,000 12,023,343 12,023,343 493,293 448,403
  水路延長1,665メートルの復旧にあたり、延長1,515メートルは配合比1:2:4の鉄筋コンクリートU字溝602個で施行したこととしているが、実際はうち42個は水を多量に使用した配合の悪いつき固めも不十分なコンクリートで製作した粗悪なものを使用しており、すでに各所にき裂を生じている。
(294) 同
  東置賜郡高畠町深沼水路39年災害復旧 山形県 778,000 505,700 505,700 778,000 505,700
  水路延長318メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣279平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.18立米総量50立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑で合ばに間げきを生じているばかりでなく、胴込コンクリートはかき込み砂利を使用した配合の悪い粗悪なもので半量程度の25立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(295) 同
  西田川郡大山町西郷地区暗渠排水 西郷土地改良区 31,932,000 9,579,000 6,650,000 3,366,035 1,009,810
(1,009,810)
  農地114町1反の暗きょ排水を工事費31,932,000円で施行したこととしているが、実際は28,565,965円で施行しており、事業主体はその負担したとしている22,353,000円のうち3,366,035円を負担していない。
(296) 同
  西村山郡大江町月布かんがい排水 受益者共同施行 3,000,000 1,200,000 1,200,000 530,286 212,114
  水路延長301メートルの改修にあたり、ずい道延長110メートルの巻立ては配合比1:3:6のコンクリート厚さ25センチメートルで128立米を施行したこととしているが、実際はうち延長46メートル53立米は厚さ17センチメートル程度で42立米を施行したにすぎず、巻立てコンクリートとしての強度が設計に比べて著しく低下している。
(297) 山形県
  東置賜郡川西町柴堰水路37年災害復旧 受益者共同施行 944,000 613,600 613,600 757,000 492,050
  水路延長48メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣194平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.18立米総量35立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は風化した軟弱な築石を使用したためすでに3割程度は合ばが欠け落ちており、胴込コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の17立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
    49,881,000 23,921,643 20,992,643 5,924,614 2,668,077
(1,009,810)
(298) 福島県
  双葉郡川内村林道大鷹鳥谷線開設 福島県 8,423,746 5,054,247 5,054,247 377,580 226,548
  林道延長1,035メートルの開設にあたり、路側練積石垣495平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.18立米総量89立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち105平米は石積みの施行が粗雑で合ばに間げきを生じているばかりでなく、胴込コンクリート19立米は配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の9立米を施行したにすぎず、すでにき裂を生じている。
(299) 同
  郡山市七ツ池溜池39年災害復旧 郡山市 2,118,271 1,546,337 730,000 736,667 537,766
(537,766)
  堤とう延長93メートルの復旧にあたり、はがね土459立米、さや土1,185立米を施行したこととしているが、実際ははがね土および前法部分のさや土373立米は締固めがきわめて不十分で、はがね土367立米、さや土298立米を施行したにすぎないためきわめてぜい弱となっており、すでに法肩にき裂を生じている。
(300) 福島県
  白河市笹平水路36年災害復旧 白河市 2,455,000 2,148,125 2,148,125 513,099 448,961
  水路延長122メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣144平米、から積石垣258平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、練積石垣は胴込コンクリート平米当り0.17立米総量24立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち練積石垣48平米、から積石垣86平米は大小不ぞろいな築石を使用し、石積みの施行が粗雑で合ばに間げきを生じているばかりでなく、練積石垣の胴込コンクリートは配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため築石が容易に抜き取られる状況で、いずれも石垣としての強度が著しく低下している。
(301) 同
  大沼郡会津高田町八百刈水路38年災害復旧 会津高田町 505,000 328,250 328,250 505,000 328,250
  水路延長9メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣95平米は控35センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.175立米総量16立米を施行したこととしているが、実際は石積みの施行がきわめて粗雑で合ばに間げきを生じているばかりでなく、胴込コンクリートは胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の8立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下しており、すでにき裂を生じている。
(302) 同
  相馬郡鹿島町鹿島堰頭首工38年災害復旧 鹿島町土地改良区 2,732,000 1,775,800 1,775,800 834,337 542,369
  井ぜき延長40メートルの復旧にあたり、延長39メートルの導流堤253立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際はうち延長28メートル171立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に空げきを生じており、すでに通水している。
(303) 同
  西白河郡表郷村瀬戸溜池鉱害復旧 表郷村 11,820,000 9,810,000 9,810,000 963,149 798,450
  堤とう延長134メートルの復旧にあたり、盛土は7,540立米を施行したこととしているが、実際はうちうしろ法部分1,606立米は締固めがきわめて不十分で1,064立米を施行したにすぎないためぜい弱となっており、また、余水吐けの護岸から積石垣100平米は控35センチメートルの雑割石で施行したこととしているが、実際は大小不ぞいな雑石程度の築石を使用しているばかりでなく、石積みの施行が粗雑となっており、護岸としての効果が著しく減殺されている。
  28,054,017 20,662,759 19,846,422 3,929,832 2,882,344
(537,766)
(304) 茨城県
  日立市本山地内崩壊地復旧 茨城県 2,752,880 1,835,253 1,835,253 1,306,135 870,756
  えん堤2箇所の新設にあたり、1号えん堤のえん体170立米は配合比6:4の玉石コンクリート143立米を立米当りセメント225キログラム使いのコンクリート厚さ10センチメートル総量26立米で被覆したこととしているが、実際は玉石コンクリートは玉石の配列がきわめて粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、えん堤としての強度が著しく低下している。
(305) 同
  新治郡八郷町大塚地内崩壊地復旧 茨城県 2,245,525 1,497,016 1,497,016 1,835,598 1,223,732
  えん堤延長32メートルの新設にあたり、えん体239立米は配合比6:4の玉石コンクリート199立米を立米当りセメント225キログラム使いのコンクリート厚さ10センチメートル総量40立米で被覆したこととしているが、実際は玉石コンクリートは玉石を多量に使用し、その配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(306) 同
  新治郡八郷町湯袋地内崩壊地復旧 茨城県 1,582,960 1,055,306 1,055,306 1,157,733 771,822
  えん堤延長28メートルの新設にあたり、えん体157立米は配合比6:4の玉石コンクリート127立米を立米当りセメント225キログラム使いのコンクリート厚さ10センチメートル総量29立米で被覆したこととしているが、実際は玉石コンクリートは玉石を多量に使用し、その配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(307) 茨城県
  笠間市大橋水路36年災害復旧 笠間市 577,000 375,050 375,050 414,186 269,220
  水路延長40メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣70平米は控45センチメートルの割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.225立米総量15立米を配合比1:3:6で、また、裏込ぐり石は平米当り0.4立米総量28立米を施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートはほとんど施行しておらず、また、裏込ぐり石はコンクリートの破砕くずを多量に混入しており、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(308) 同
  笠間市大宝内頭首工36年災害復旧 笠間市 763,000 495,950 495,950 660,263 429,170
  井ぜき延長8メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき34立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に砂利だけの層を生じており、すでに通水している。また、付帯護岸練積石垣42平米は控45センチメートルの割石を使用し、胴込コンクリートは裏型わくを使用して平米当り0.22立米総量9立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは裏型わくを使用することなく水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して平米当り0.07立米程度総量2立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(309) 同
  稲敷郡桜川村古渡水路38年災害復旧 桜川村 1,341,000 871,500  871,500 1,341,000 871,500
  水路延長86メートルの復旧にあたり、三面張り水路77立米は配合比1:2:4の鉄筋コンクリートで施行したこととしているが、実際はコンクリートは水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので68立米程度を施行したにすぎず、そのつき固めも不十分であったため内部に空げきを生じており、すでに水が浸透している。
(310) 茨城県
  久慈郡水府村松平頭首工36年災害復旧 水府村 6,670,000 5,452,950 5,452950 2,909,656 2,378,844
  井ぜき延長60メートルの復旧にあたり、えん体564立米は配合比3:7のぐり石コンクリート164立米を配合比1:3:6のコンクリート厚さ50センチメートル総量400立米で被覆したこととしているが、実際はぐり石コンクリートはぐり石の配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートはいずれもふるい分けの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきおよび砂利だけの層を生じており、すでに漏水している。
(311) 同
  久慈郡大子町山村振興林道這坂線開設  生瀬村森林組合 5,600,000 1,960,000 1,960,000 828,440 289,954
  林道延長786メートルの開設にあたり、路側および法留練積石垣942平米の胴込コンクリートは平米当り0.18立米総量169立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち747平米の134立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して3分の2程度の89立米を施行したにすぎないばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(312) 同
  久慈郡大子町林道寄居沢線開設 依上森林組合 12,500,000 3,750,000 3,750,000 1,047,472 314,241
  林道延長2,220メートルの新設にあたり、路側等の練積石垣1,882平米の胴込コンクリート平米当り0.18立米総量338立米および石垣の基礎コンクリート224立米はいずれも配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は練積石垣のうち317平米の胴込コンクリート57立米および基礎コンクリートのうち92立米はいずれも水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行しているばかりでなく、冬期間の施行であるにもかかわらず養生が不十分であったため凍結し、また、胴込コンクリートはぐり石をそう入して3分の2程度の38立米を施行したにすぎないため、いずれもコンクリートとしての強度が著しく低下している。
(313) 茨城県
  那珂郡美和村平山頭首工36年災害復旧 美和村 1,142,000 967,000 967,000 603,798 511,416
  井ぜき延長22メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき81立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、すでにえん体は漏水し、水たたきは水が浸透している。
(314) 同
  西茨城郡七会村徳蔵頭首工36年災害復旧 受益者共同施行 510,000 331,500 331,500 377,288 245,237
  井ぜき延長7メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき24立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため砂利だけの層を生じており、すでに通水している。
    35,684,365 18,591,525 18,591,525 12,481,569 8,175,892
(315) 栃木県
  塩谷郡藤原町高原開拓道路第3号支線補修 釈迦岳開拓農業協同組合 3,109,807 2,073,204 2,073,204 797,000 531,333
  開拓道路延長950メートルの補修にあたり、路面の敷砂利延長913メートルは厚さ20センチメートル総量457立米を施行したこととしているが、実際は厚さ8センチメートル程度総量187立米を施行したにすぎず、また、練石張り235平米は控40センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.2立米総量47立米を施行したこととしているが、実際は控35センチメートル程度の築石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.1立米程度総量23立米を施行したにすぎないため、工事費797,000円相当額が出来高不足となっている。
(316) 群馬県
  沼田市川田開拓幹線道路開設 群馬県 6,305,225 4,203,483 4,203,483 441,645 294,430
  開拓道路延長1,322メートルの開設および補修にあたり、路側および法留練積石垣501平米の胴込コンクリートは平米当り0.15立米総量75立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して4分の1程度の19立米を施行したにすぎず、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(317) 千葉県
  勝浦市川津漁港37年災害復旧 勝浦市 13,315,000 10,745,000 10,745,000 474,900 383,244
  防波堤延長30メートルの復旧にあたり、セルラーブロック21個の中詰めコンクリート192立米はセメント390キログラム使いで施行したこととしているが、実際はうち4個の39立米は配合の悪い粗悪なコンクリートで施行したため、モルタルが流失し、ほとんど硬化しなかったり、多くの空げきおよび空洞を生じたりしており、中詰めコンクリートとしての強度が著しく低下している。
(318) 同
  安房郡鋸南町保田漁港38年災害復旧 鋸南町 2,360,000 1,574,000 1,574,000 770,120 513,670
  護岸延長38メートルの復旧にあたり、擁壁コンクリート303立米は立米当りセメント220キログラム使いで施行したこととしているが、実際はうち延長20メートルの下部91立米は水を多量に使用した配合の悪いもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に空げきおよび砂利だけの層を生じており、すでに通水している。
(319) 同
  山武郡芝山町山中水路38年災害復旧 高谷川沿岸土地改良区 659,000 428,350 428,350 659,000 428,350
  水路延長51メートルの復旧にあたり、護岸竹編さく工は末口12センチメートル、長さ5メートルの松ぐい169本を60センチメートル間隔に打ち込み、これに径2.5センチメートル程度の竹を9メートル当り70本編み込んだこととしているが、実際は松ぐいは長さ3.6メートルのものを使用し、竹は9メートル当り30本程度を編み込んだにすぎないため、背面の土砂が不安定な状態となっているばかりでなく、編さく工としての強度が著しく低下している。
(320) 千葉県
  長生郡睦沢村大上農道38年災害復旧 受益者共同施行 776,000 504,400 504,400 776,000 504,400
  農道延長24メートルの復旧にあたり、路側練積石垣96平米は法長4メートルのうち下部2メートルは控45センチメートル、上部は控35センチメートルの雑割石を使用し、裏込コンクリート40立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は加工の不十分な築石を使用しているばかりでなく、裏込コンクリートは全く施行していないため、練積石垣としての強度が著しく低下している。
    17,110,000 13,251,750 13,251,750 2,680,020 1,829,664
(321) 東京都
  八王子市林道北土代沢線開設 東京都 6,960,136 2,784,054 2,784,054 521,472 208,588
  林道延長474メートルの開設にあたり、路側練積石垣874平米の胴、裏込コンクリートは平米当り0.2立米総量174立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち295平米の59立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行したため、胴、裏込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(322) 同
  西多摩郡奥多摩町境栃寄地内崩壊地復旧 東京都 6,077,250 4,051,500 4,051,500 1,399,502 933,001
  えん堤2箇所の新設にあたり、2号えん堤のえん体254立米は配合比6:4の玉石コンクリート223立米を配合比1:3:6のコンクリート厚さ10センチメートル総量31立米で被覆したこととしているが、実際はうち下部113立米の玉石コンクリートは玉石の配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに漏水している。
(323) 東京都
  西多摩郡檜原村沢又地内崩壊地復旧 東京都 6,799,950 4,533,300 4,533,300 683,438 455,625
  えん堤5箇所等の新設にあたり、1、2号えん堤のえん体計57立米は配合比6:4の玉石コンクリート45立米を配合比1:3:6のコンクリート厚さ10センチメートル総量13立米で被覆したこととしているが、実際は玉石コンクリートは玉石を多量に使用し、その配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートはかき込み砂利を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに漏水している。
(324) 同
  西多摩郡檜原村林道矢沢線38年災害復旧 東京都 667,420 433,823 433,823 536,562 348,765
  林道延長30メートルの復旧にあたり、法留練積石垣150平米は控30センチメートルの野づら石を使用し、平米当り胴込コンクリート0.1立米総量15立米、裏込コンクリート0.2立米総量30立米をいずれも配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は大小不ぞろいな築石を使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込および裏込コンクリートはふるい分けの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、胴込コンクリートは半量程度の7立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(325) 同
  南多摩郡稲城町矢の口地内崩壊地復旧 東京都 3,662,775 2,441,850 2,441,850 857,246 571,497
  えん堤延長43メートルの新設にあたり、えん体392立米は配合比6:4の玉石コンクリート339立米を配合比1:3:6のコンクリート厚さ10センチメートル総量53立米で被覆したこととしているが、実際は左岸側そで部延長13メートル93立米の玉石コンクリートは玉石の配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートのつき固めが不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、玉石コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(326) 東京都
  山梨県北都留郡丹波山村泉水谷地内崩壊地復旧 東京都 7,281,750 4,854,500 4,854,500 593,000 395,333
  えん堤3箇所の新設にあたり、えん体の被覆練積石垣602平米の胴込コンクリートは平米当り0.25立米総量150立米を施行したこととしているが、実際は胴込部分にぐり石をそう入して平米当り0.15立米程度総量90立米を施行したにすぎず、工事費593,000円相当額が出来高不足となっている。
(327) 同
  昭島市築地水路39年災害復旧 立川昭島用水土地改良区 2,062,740 1,340,781 1,340,781 379,825 246,886
  水路延長133メートルの復旧にあたり、護岸および土留コンクリートブロック練積み409平米の胴込コンクリートは平米当り0.19立米総量77立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち307平米の58立米は砂を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので、胴込部分に玉石等をそう入して3分の1または3分の2程度の26立米を施行したにすぎず、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
    33,512,021 20,439,808 20,439,808 4,971,045 3,159,695
(328) 新潟県
  新発田市荒川地内崩壊地復旧 新潟県 1,980,966 1,320,644 1,320,644 1,980,966 1,320,644
  えん堤延長18メートルの新設にあたり、えん体169立米は配合比6:4の玉石コンクリートで施行したこととしているが、実際は玉石108立米を中詰めとし、これを配合比1:3:6のコンクリート厚さ25センチメートル程度総量61立米で被覆したにすぎず、えん堤としての強度が著しく低下している。
(329) 同
  新発田市中々山地内崩壊地復旧 新潟県 3,323,346 2,215,564 2,215,564 3,323,346 2,215,564
  えん堤延長28メートルの新設にあたり、えん体385立米は配合比6:4の玉石コンクリートで施行したこととしているが、実際は玉石を多量に使用し、その配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(330) 新潟県
  両津市鷲崎漁港修築(その1) 新潟県 23,657,587 23,657,587 23,657,587 2,001,017 2,001,017
  防波堤延長20メートルの新設にあたり、堤体の上部場所打ちコンクリート548立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち230立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に砂利だけの層を生じており、コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(331) 同
  両津市鷲崎漁港修築(その2) 新潟県 27,687,794 27,687,794 27,687,794 3,328,144 3,328,144
  防波堤延長25メートルの新設にあたり、堤体の上部場所打ちコンクリート735立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち394立米は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に砂利だけの層を生じており、コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(332) 同
  両津市鷲崎漁港局部改良 新潟県 4,933,412 2,466,706 2,466,706 1,065,210 532,605
  船揚場延長22メートルの新設にあたり、隔壁コンクリート延長38メートル98立米は配合比1:3:6または立米当りセメント390キログラム使いで深さ1メートルから1.6メートル根入れして施行したこととしているが、実際はうち延長20メートル67立米は根入れ1.6メートル程度を全く施行することなく、水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので26立米を施行したにすぎないばかりでなく、そのつき固めもきわめて不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、隔壁としての強度が著しく低下している。
(333) 新潟県
  両津市鷲崎漁港38年災害復旧 新潟県 1,366,367 1,093,000 1,093,000 347,210 277,768
  防波堤延長17メートルの復旧にあたり、堤体の上部場所打ちコンクリート131立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち延長5メートル37立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に砂利だけの層を生じており、すでに欠壊している。
(334) 同
  中蒲原郡村松町笹目地内林地荒廃防止施設39年災害復旧 新潟県 877,568 585,337 585,337 849,604 566,685
  えん堤延長13メートルの復旧にあたり、えん体67立米は立米当りセメント249キログラム使いのコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(335) 同
  西頸城郡名立町名立漁港修築 新潟県 21,751,425 8,700,570 8,700,570 2,105,087 842,034
  防波堤延長48メートルの新設にあたり、堤体の上部場所打ちコンクリート486立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち延長23メートル244立米は配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(336) 同
  東頸城郡大島村オケノフ地内地すべり防止 新潟県 5,400,000 3,600,000 3,600,000 402,000 268,000
  えん堤延長27メートルの新設にあたり、副えん堤延長11メートルのえん体40立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったためモルタルと砂利とが分離して内部に多くの空げきを生じており、すでに漏水している。
(337) 新潟県
  東頸城郡松之山町南田水路38年災害復旧 新潟県 7,253,000 7,071,675 7,071,675 1,161,000 1,131,975
  水路延長304メートルの復旧にあたり、水路底張り植石コンクリート121立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は水洗いの不十分な骨材を使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行しており、容易に破砕される状況である。
(338) 同
  糸魚川市十一ケ村用水路39年災害復旧 萬石土地改良区 2,848,000 1,851,200 1,851,200 524,000 340,600
  水路延長57メートルの復旧にあたり、護岸練石張り176平米は控35センチメートルの野づら石を使用し、平米当り胴込コンクリート0.12立米総量21立米、裏込コンクリート0.15立米総量26立米をいずれも配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石張りの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込および裏込コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、その練混ぜおよびつき固めもきわめて不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、築石が容易に抜き取られる状況である。
(339) 同
  柏崎市高浜漁港海岸保全(その1) 柏崎市 3,600,000 1,800,000 1,800,000 1,258,854 629,427
  護岸延長93メートルの新設にあたり、擁壁コンクリート419立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち延長34メートル169立米の下部99立米は砂を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めをほとんど行なっていないため内部に空げきおよび砂利だけの層を生じており、容易に破砕される状況である。
(340) 同
  柏崎市高浜漁港海岸保全(その2) 柏崎市 1,672,000 836,000 836,000 576,392 288,196
  護岸延長34メートルの新設にあたり、擁壁コンクリート142立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち延長10メートル63立米の下部42立米は砂を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので施行し、そのつき固めをほとんど行なっていないため内部に空げきおよび砂利だけの層を生じており、容易に破砕される状況である。
(341) 新潟県
  白根市兎水路39年災害復旧 白根市 1,306,000 1,206,744 1,206,744 231,290 213,711
  水路延長140メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣67平米は控30センチメートルの雑割石を使用し、胴込コンクリートは平米当り0.15立米総量10立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の5立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(342) 同
  長岡市渡沢水路36年災害復旧 受益者共同施行 4,413,000 3,530,400 3,530,400 470,973 376,778
  水路延長398メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣1,177平米は控30センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.1立米総量117立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち173平米は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリート17立米は土砂混りの粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して平米当り0.04立米程度総量6立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(343) 同
  両津市浦川漁港局部改良 両津市 7,000,000 3,500,000 3,500,000 500,462 250,231
  防波堤延長18メートルの新設にあたり、堤体の上部場所打ちコンクリート202立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち延長5メートル56立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、その練混ぜおよびつき固めもきわめて不十分であったため内部に空げきを生じており、コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(344) 新潟県
  両津市下久知頭首工38年災害復旧 両津市 599,000 389,350 389,350 483,000 313,950
  井ぜき延長11メートルの復旧にあたり、えん体20立米は配合比2:8の玉石コンクリート、水たたき32立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際はえん体は玉石を多量に使用しその配列が粗雑となっており、コンクリートはいずれも水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行しているばかりでなく、そのつき固めも不十分であったため、いずれも内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(345) 同
  岩船郡神林村岩鼻水路39年災害復旧 神林村 1,562,000 1,480,776 1,480,776 1,520,814 1,441,731
  水路延長426メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣830平米は控25センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.06立米または0.08立米総量56立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は大小不ぞろいな築石を使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは配合の悪い粗悪なもので平米当り0.05立米程度総量44立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(346) 同
  岩船郡神林村上助渕水路39年災害復旧 神林村 1,850,000 1,761,500 1,482,950 1,626,288 1,544,973
(278,550)
  水路延長215メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣696平米は控25センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.08立米総量55立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は大小不ぞろいな築石を使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは配合の悪い粗悪なもので半量程度の27立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(347) 同
  北魚沼郡堀之内町下倉水路38年災害復旧 堀之内町 1,836,000 1,193,400 1,193,400 1,304,000 847,600
  水路延長111メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣379平米は控25センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.08立米総量30立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は控20センチメートル程度の築石を使用し、胴込コンクリートは水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の15立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(348) 新潟県
  北魚沼郡堀之内町田沢頭首工39年災害復旧 堀之内町 1,239,000 805,350 805,350 535,000 347,750
  井ぜき延長12メートルの復旧にあたり、えん体および側壁79立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、すでに漏水している。
(349) 同
北魚沼郡湯之谷村津久の又地区かんがい排水 小出郷土地改良区 10,952,000 4,380,000 4,380,000 710,000 284,000
  水路延長2,554メートルの新設にあたり、護岸および法留練積石垣430平米は控25センチメートルまたは30センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.06立米または0.09立米総量28立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち251平米は大小不ぞろいな築石を使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートはふるい分けの不十分な砂を使用した配合の悪い粗悪なもので半量または3分の1程度の7立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(350) 同
  佐渡郡相川町片辺漁港海岸保全(その1) 相川町 6,800,000 3,400,000 3,400,000 580,000 290,000
  護岸延長102メートルの新設にあたり、擁壁コンクリート541立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はコンクリートに玉石を混入しているため工事費580,000円相当額が出来高不足となっている。
(351) 新潟県
  佐渡郡相川町片辺漁港海岸保全(その2) 相川町 6,800,000 3,400,000 3,060,000 759,284 379,642
(340,000)
  護岸延長118メートルの新設にあたり、擁壁コンクリート547立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち延長20メートル80立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、擁壁としての強度が著しく低下している。
(352) 同
  佐渡郡羽茂町羽茂本郷頭首工39年災害復旧 羽茂町 5,593,000 3,635,450 3,635,450 2,173,000 1,412,450
  井ぜき延長26メートルの復旧にあたり、えん体222立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際は砂を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施工し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に砂利だけの層を生じており、すでに通水している。
(353) 同
  佐渡郡真野町西三川漁港39年災害復旧 真野町 2,634,197 2,107,357 2,107,357 600,676 480,540
  護岸延長60メートルの復旧にあたり、擁壁コンクリート226立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち上部72立米は軟弱な砂利を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(354) 同
  中魚沼郡川西町原田第4水路35年災害復旧 川西町 6,532,000 5,649,920 5,649,920 1,671,000 1,430,620
  水路延長385メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣1,780平米の胴込コンクリートは平米当り0.1立米総量178立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して3分の1程度の53立米を施行したにすぎず、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(355) 新潟県
  中魚沼郡川西町原田第5水路35年災害復旧 川西町 2,613,000 2,430,090 2,430,090 854,000 794,220
  水路延長228メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣800平米の胴込コンクリートは平米当り0.12立米総量96立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので、胴込部分にぐり石をそう入して半量程度の48立米を施行したにすぎず、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(356) 同
  西頸城郡青海町林道福来口線39年災害復旧 青海町 1,377,000 1,002,456 1,002,456 400,000 291,200
  林道延長18メートルの復旧にあたり、法留擁壁コンクリート109立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち58立米は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったためモルタルと砂利とが分離して内部に多くの空げきを生じており、容易に破砕される状況である。
(357) 同
  東蒲原郡上川村栃堀頭首工36年災害復旧 受益者共同施行 642,000 507,240 507,240 520,771 411,929
  井ぜき延長13メートルの復旧にあたり、えん体および水たたき62立米は配合比1:3:6のコンクリートで施行したこととしているが、実際はかき込み砂利を使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めもきわめて不十分であったため内部に砂利だけの層を生じており、すでに通水している。
    170,099,662 123,266,110 122,647,560 33,863,388 24,853,984
(618,550)
(358) 富山県
  東砺波郡上平村林道ブナオ線開設 富山県 6,500,000 3,900,000 3,900,000 376,549 225,929
  林道延長548メートルの開設にあたり、橋りょう延長12メートルの橋台138立米は配合比6:4の玉石コンクリートで施行したこととしているが、実際はうち右岸橋台69立米は玉石の配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは砂を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったためモルタルと砂利とが分離して砂利だけの層を生じており、橋台としての強度が著しく低下している。
(359) 富山県
  魚津市林道東山2号線開設 魚津市 4,000,000 1,600,000 1,600,000 599,255 239,702
  林道延長1,095メートルの開設にあたり、路側および法留練積石垣957平米は控35センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.1立米総量95立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち348平米は築石の控を面に使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリート34立米は砂を多量に使用した配合の悪い粗雑なもので、胴込部分にぐり石をそう入して3分の2程度の24立米を施行したにすぎず、練積石垣としての強度が著しく低下している。
(360) 同
  黒部市枕野溜池36年災害復旧 十二貫野用水土地改良区 977,000 635,050 635,050 385,904 250,837
  放水路延長60メートルおよび余水吐け延長6メートルの復旧にあたり、三面張りコンクリート47立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち23立米は砂を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に空げきを生じており、すでに側壁の各所から漏水している。
(361) 同
  氷見市藪田泊漁港38年災害復旧 氷見市  1,144,000 860,288 838,480 441,749 332,195
(21,808)
  護岸延長49メートルの復旧にあたり、基礎コンクリート35立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は軟岩を多量に混入しているばかりでなく、コンクリートのつき固めおよび養生が不十分であったためモルタルが流失して砂利だけの層を生じており、すでに通水している。
(362) 富山県
  上新川郡大山町林道黒牧線開設 大山町 3,000,000 900,000 900,000 698,000 209,400
  林道延長510メートルの開設にあたり、路側練積石垣320平米は控30センチメートルの野づら石を使用し、胴込コンクリート平米当り0.1立米総量32立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち266平米は大小不ぞろいな築石を使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリート26立米は配合の悪い粗悪なもので半量程度の13立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(363) 同
  中新川郡立山町林道新村線開設 立山町森林組合 6,000,000 2,400,000 2,400,000 589,014 235,605
  林道延長774メートルの復旧にあたり、路側練積石垣670平米は控30センチメートルの野づら石を使用し、胴、裏込コンクリート平米当り0.15立米総量100立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はうち125平米は石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴、裏込コンクリート18立米はふるい分けの不十分な砂利を使用した配合の悪い粗悪なもので、胴、裏込部分にぐり石をそう入して半量程度の8立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
(364) 同
  西砺波郡福光町林道刀利線38年災害復旧 福光町 810,000 526,500 526,500 582,000 378,300
  林道延長30メートルの復旧にあたり、路側擁壁コンクリート69立米は配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際は水を多量に使用した配合の悪い粗悪なもので施行し、その練混ぜおよびつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(365) 同
  婦負郡婦中町富崎水路39年災害復旧 婦中町 543,000 352,950 352,950 458,511 298,032
  水路延長85メートルの復旧にあたり、護岸練積石垣94平米およびその上部のから積石垣78平米はいずれも控30センチメートルの野づら石を使用し、練積石垣は胴込コンクリート平米当り0.1立米総量9立米を配合比1:3:6で施行したこととしているが、実際はいずれも築石の控を面に使用し、石積みの施行が粗雑となっているばかりでなく、胴込コンクリートは配合の悪い粗悪なもので半量程度の4立米を施行したにすぎず、築石が容易に抜き取られる状況である。
    22,974,000 11,174,788 11,152,980 4,130,982  2,170,000
(21,808)
(366) 石川県
  石川郡白峰村五郎四郎谷地内崩壊地復旧 石川県 2,935,097 1,956,731 1,956,731 1,477,732 985,154
  えん堤2箇所の新設にあたり、2号えん堤のえん体210立米は配合比6:4の玉石コンクリート187立米を配合比1:3:6のコンクリート厚さ10センチメートル総量23立米で被覆したこととしているが、実際は下部126立米の玉石コンクリートは玉石を多量に使用し、その配列が粗雑となっているばかりでなく、コンクリートは配合の悪い粗悪なもので施行し、そのつき固めも不十分であったため内部に多くの空げきを生じており、すでに通水している。
(367) 同
  金沢市東長江町はの部農道39年災害復旧 金沢市 1,550,000 1,494,200 1,494,200 298,932 288,170
  農道延長340メートルの復旧にあたり、法留コンクリートブロック練積み238平米の胴込コンクリートは平米当り0.212立米総量50立米を立米当りセメント275キログラム使いで施行したこととしているが、実際はうち193平米の41立米は水を多量に使用した配合の悪いきわめて粗悪なもので4分の3程度の30立米を施行したにすぎず、胴込コンクリートとしての強度が著しく低下している。
(368) 同