ページトップ
  • 昭和40年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各機関別の事項|
  • 第2 日本国有鉄道|
  • 昭和39年度決算検査報告掲記の改善の意見を表示した事項に対する処置状況

道路と鉄道との立体交差化工事について


(3) 道路と鉄道との立体交差化工事について

 道路と鉄道との立体交差化工事等について、道路管理者との協議の渋滞によりその施行が遅延し改良済道路が未供用となるなど不経済な事態を生じているものが多数見受けられたので、事業計画等について相互に調整し、必要に応じて協議の基準としている現行基本協定について費用負担の割合および負担方法を検討するとともに、実施部局においては相互に連絡調整の緊密化を図り、また、地方公共団体の管理する道路にかかるものについては協議の体制を整備するなどして、立体交差化工事等の促進に努めるよう、昭和40年11月、改善の意見を表示したところ、日本国有鉄道においては、41年2月、昭和41年度踏切立体交差化計画の旧一級国道関係について建設省との間に事前調整を行ない、実施部局においては逐次道路鉄道地方連絡協議会を設置して双方および部内の連絡調整を緊密化して事業の促進を図っており、基本協定については費用負担の割合およびその方法ならびに現状に即していない事項について検討中である。また、地方公共団体の管理する道路にかかるものについては、当該団体の財政事情を勘案して日本国有鉄道の事業計画を調整するなどの処置をも講じている。

 しかして、踏切道改良促進法(昭和36年法律第195号)の規定に基づき早期に立体交差化する必要があるとして指定された踏切道のうち39年度末未完成であった178箇所については41年9月までに51箇所が完成している。