工事用貸与鋼材の調達および運用にあたり、工事実施部局、資材調達部局の双方に資金の効率的使用についての配意が欠けていると認められるものがあったので、準備要求における所要時期の指定、関係部局間の連絡、調整の緊密化、在庫品の効率的運用等について検討のうえ、資材の調達、管理についての体制を整備するよう、昭和40年11月、改善の意見を表示したところ、帝都高速度交通営団においては、経理部および建設本部における資材担当部門の強化を図り、両関連部門間において鋼材打合せ会議を設けるなどして、準備要求は従来所要時期の約2箇月前に行なっていたものを約1箇月程度短縮したり、準備要求時に倉庫部門から設計部門に対し在庫品の詳細を通知することとしたり、鋼材の使用規格について標準化を図ったりなどして改善に努めた結果、39年度末の残高14,317トンに対し41年9月末の残高は1,193トンと大幅に減少している。