ページトップ
  • 昭和42年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各機関別の事項

森林開発公団


第18 森林開発公団

 森林開発公団の昭和42事業年度末の資本金は183億円(全額政府出資)で、前事業年度末に比べて43億円増加している。

(事業概要について)

 42事業年度においては、林道事業では、新公団林道8路線、受託林道6路線等の開設改良等を実施し、事業費の決算額は予算現額22億4043万余円に対し21億1108万余円となっており、また、造林事業では、22,028ヘクタールの植付け等を実施し、事業費の決算額は予算現額46億3341万余円に対し42億1374万余円となっている。

(資金について)

 42事業年度の所要資金83億1908万余円については、前事業年度からの繰越金16億2606万余円、政府出資金43億円、国庫補助金8億4498万余円、資金運用部資金の借入金3億8000万円、受託事業収入5億1144万余円等を充当している。

(損益について)

 42事業年度の損益は、林道事業経理においては利益15億5120万余円、損失15億3782万余円で差引き利益金1337万余円を生じ、造林事業経理においては利益26億8713万余円、損失26億0531万余円で差引き利益金8181万余円を生じている。

 検査の結果、別項記載のとおり、職員の不正行為により同公団に損害を与えたもの がある。

不当事項

不正行為

(258) 職員の不正行為により森林開発公団に損害を与えたもの

 森林開発公団東京支所宇都宮出張所で、昭和41年11月から42年7月までの間に、分任出納役職員熊倉某により支払資金をほしいままに領得されたものが2,848,444円(うち43年9月末現在補てんされた額35,444円)ある。
 本件は、同人が同出張所に勤務し、分任出納役として小切手の作成、交付等の事務に従事中、造林者等に送金するため振り出した小切手を現金化して領得したものである。