高速道路建設工事における予定価格の積算において、高架橋等の下部工に使用される鉄筋のロス率、鋼高架橋等の床版コンクリートの型わく支保工数量の算出基準および工事現場で製作するPCけたの底型わく費の積算がいずれも施行の実情にそわないで不経済な結果となっている事態が見受けられたので、工事施行の実態を十分調査検討しこれを積算基準に反映させるなどして予定価格の積算の適正を図るよう、昭和42年11月改善の意見を表示したところ、首都高速道路公団においては、43年4月および9月、積算基準を改正し、鉄筋のロス率については3.5%を2%に改め、支保工数量の算出についてはその計算を型わくの施行幅で行なうこととし、また、PCけたの底型わく費については基準単価を新たに設定する処置を講じている。