産炭地域振興事業団の昭和42事業年度末の資本金は111億3500万円(全額政府出資)で、前事業年度末に比べて27億6000万円増加している。
42事業年度に実施した事業のうち、土地等造成事業では、鉱工業等用地252万余平方メートルを完成する計画に対し、既往事業年度からの継続分を含め834万余平方メートルを実施し、うち148万余平方メートルを完成している。これに要した土地等造成費の支出決定済額は予算現額39億7114万余円に対し25億8339万余円で、13億9228万余円を翌事業年度に繰り越している。しかして、42事業年度末までの完成面積は639万余平方メートルとなっているのに対し譲渡面積は313万余平方メートルで、譲渡割合は48.9%となっている。
融資事業では、前事業年度からの繰越し分を含め57億1115万円の貸付けを行なう計画に対し、貸付けの契約をしたものは設備資金45億8290万円、長期運転資金5億6500万円計51億4790万円で、5億6325万円を翌事業年度に繰り越している。
42事業年度の所要資金105億8262万余円については、前事業年度からの繰越金12億1882万余円、政府出資金27億6000万円、資金運用部資金の借入金42億円、貸付金償還金10億4113万余円等を充当している。
42事業年度の損益は、土地等造成資産売上高15億9263万余円、貸付金利息収入6億4955万余円等の収益23億8167万余円、土地等造成資産売上原価15億9263万余円、融資事業総係費6億9417万余円等の費用25億3188万余円で、差引き1億5021万余円の損失となっている。