農林漁業金融公庫の昭和43年度末の資本金は1682億3300万円である。
43年度の貸付計画は、当初1800億円で、その後1829億1000万円になった。これに対し貸付決定額は1768億4909万余円で、そのおもなものは次のとおりである。
(農林漁業経営構造改善) | ||
構造改善推進 | 146億8184万余円 | |
土地取得 | 368億8931万余円 | |
経営拡大改善 | 115億1678万余円 | |
(基盤整備) | ||
土地改良 | 454億5067万余円 | |
林業 | 125億6593万余円 | |
(一般施設) |
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共同利用施設 | 161億4822万余円 |
貸付決定額を取扱い別にみると、都道府県信用農業協同組合連合会等委託金融機関扱い1453億9210万余円(82.2%)、公庫直接扱い314億5698万余円(17.8%)である。
43年度における貸付実行額は1639億3176万余円(うち前年度までの貸付決定分462億4928万余円)で、これから回収額557億7009万余円および滞貸償却額1億5594万余円を差し引いた年間純増加額は1080億0572万余円であり、年度末貸付残高は7335億5020万余円になっている。
43年度中の資金交付額は1616億1237万余円である。この原資については、資金運用部資金の借入金1280億円、簡易生命保険及郵便年金積立金の借入金50億円および回収金等286億1237万余円を充当している。
43年度末において弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は15億8415万余円(うち1年以上延滞のもの13億4664万余円)で、前年度末に比べて1億4058万余円(1年以上延滞のものでは3億0044万余円)減少している。
43年度においては、貸付金利息354億8643万余円、一般会計より受入75億3431万余円等の利益454億2614万余円、借入金利息334億2632万余円、業務委託費74億0362万余円、事務費17億5421万余円、滞貸償却引当金繰入8億7100万余円等の損失454億2614万余円で、利益損失同額になっていて、利益金を生じなかったので国庫納付金はなかった。