農業改良資金の貸付けが不当と認められるもの

---

（９２）　農業改良資金の貸付けが不当と認められるもの

　上記の７８名に対する１１２，８８１，２１１円の貸付けにおいて、５５，５８８，３００円の貸付けが不当と認められ、ひいては国庫補助金相当額３６６８万余円が補助の目的にそわない結果になっていると認められる。
　これは、北海道ほか３４府県における貸付け３３，０７６事項８，０７２，７５４，２４０円（うち昭和４３年度分１５，５８１事項３，８８１，０５９，４４０円）のうち５１５事項５７５，５９４，１６０円（うち４３年度分４１５事項４４５，０５８，２６０円）について調査した結果である。
　いま、これを道県別に集計して掲げると別表のとおりである。

（注） 　東北、関東、北陸、東海、近畿、中国四国、九州各農政局

（説明）

　この事業は、都道府県が、国の補助金と自己資金等によって資金を造成し、農業経営の改善を図る技術の導入に必要な資金を農業者等に対して無利子で貸し付けるものである。　この資金に充てるため、４４年度には国庫補助金８６１，６７８，０００円が３８道県に交付されている。
　しかして、前記の３５道府県が行なった貸付けの適否および農業者等の貸付金使用の状況を本院が調査したところ、北海道ほか２５県が行なった貸付けのうち１１２，８８１，２１１円について、次のとおり不当と認められるものがあった。

　このため、上記の貸付金５５，５８８，３００円に対する国庫補助金相当額３６６８万余円が補助の目的にそわない結果になっていると認められた。