債務負担行為 | (工事勘定)(事項)一般線路増設等施設費 |
部局等の名称 | 東京第三工事局 |
工事名 | 我孫子電留線新設路盤その他その3工事 |
工事の概要 | 常磐線綾瀬・取手間の線路増設工事に伴い、増備車両を収容する我孫子電留線を新設するため鉄筋コンクリートU型擁壁および函渠等の工事を施工するもの |
工事費 | 170,000,000円 |
請負人 | 鉄建建設株式会社 |
契約 | 昭和45年1月 指名競争契約 |
この工事は、函渠鉄筋コンクリート単価の算出方法が適切でなかったため、契約額が約1570万円割高になったと認められる。
(説明)
この工事の予定価格171,000,000円の内訳をみると、函渠鉄筋コンクリートについては、1m3
当り単価を、コンクリート打設7,679円、鉄筋7,073円、型わく2,978円、均しコンクリート6,979円、支保工665円、一般共通費、諸経費等3,926円計29,300円と算定し、総量2,300m3
で67,390,000円と積算していた。
しかし、設計書によると均しコンクリ−トの総量は85m3
であるから、函渠鉄筋コンクリート1m3
当りの単価を算出する場合には、均しコンクリート総量の函渠鉄筋コンクリート総量に対する割合に均しコンクリート1m3
当りの単価6,979円を乗じて258円と算定すべきであるのに、積算にあたって、誤って均しコンクリート1m3
当りの単価をそのまま函渠鉄筋コンクリートの単価のうちに計上したため、函渠鉄筋コンクリートの単価が過大に算定されている。
いま、均しコンクリートを258円として修正計算すると、函渠鉄筋コンクリート1m3
当り単価は21,800円、工事費は、154,264,440円となり、本件契約額はこれに比べて約1570万円割高であったと認められる。