昭和44年度の貸付計画は320億円で、これに対し、実績は320億円になっている。この貸付実績を資金使途別にみると、新築資金123億0819万円、増改築資金154億9662万円、機械購入資金38億5561万円、長期運転資金3億3958万円になっている。
44年度中の資金交付額は309億9849万余円で、この原資には、資金運用部資金の借入金270億円および回収金等39億9849万余円を充当している。
44年度において、利益は、貸付金利息79億1721万余円、一般会計より受入3億3166万余円等85億4043万余円、損失は、借入金利息66億5543万余円、業務委託費12億5286万余円、事務費3億7388万余円等滞貸償却引当金繰入前で85億0261万余円になり、差額3781万余円を滞貸償却引当金に繰り入れたため利益金を生じなかった。この繰入額は年度末貸付金残高の1000分の0.3に相当し、これを繰り入れた累積額9億1388万余円は年度末貸付金残高の1000分の7.1になっている。
44年度の総収益率は7.02%で、前年度に比べて0.09%上昇している。滞貸償却引当金繰入前の経費率は6.99%で、事務費率が低下したが借入金利息率が上昇したことなどのため前年度に比べて0.13%上昇したので、滞貸償却引当金繰入率は0.03%になり、前年度に比べて0.04%低下している。なお、利益のうちから一般会計からの受入額を除いた収益率は6.73%になり、上記の経費率を0.26%下回っている。