農業改良資金の貸付けが不当と認められるもの

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（７３）　農業改良資金の貸付けが不当と認められるもの

　上記の５８名に対する６１，５７６，０００円の貸付けにおいて、２４，６８１，２４２円の貸付けが不当と認められ、ひいては国庫補助金相当額１６２８万余円が補助の目的にそわない結果になっていると認められる。
　これは、北海道ほか３４府県における貸付け４２，６６５事項９，６１６，０３９，６００円（うち昭和４４年度分１８，２７８事項４，５０１，８２８，６００円）のうち４７７事項５３０，１１２，４００円（うち４４年度分３０２事項３３１，６２７，４００円）について調査した結果である。
　いま、これを道府県別に集計して掲げると別表のとおりである。

(注) 　東北、関東、北陸、東海、近畿、中国四国、九州各農政局

（説明）

　この事業は、都道府県が、国の補助金と自己資金等によって資金を造成し、農業経営の改善を図る技術の導入に必要な資金を農業者等に対して無利子で貸し付けるものである。この資金に充てるため、４５年度には国庫補助金７５２，４６５，０００円が３１道府県に交付されている。
　しかして、前記の３５道府県が行なった貸付けの適否および農業者等の貸付金使用の状況を本院が調査したところ、北海道ほか１６府県が行なった貸付けのうち６１，５７６，０００円について、次のとおり不当と認められるものがあった。

　このため、上記の貸付金２４，６８１，２４２円に対する国庫補助金相当額１６２８万余円が補助の目的にそわない結果になっていると認められた。