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  • 昭和45年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 政府関係機関その他の団体別の事項

環境衛生金融公庫


第12 環境衛生金融公庫

(事業概要について)

 昭和45年度の貸付計画は630億円で、これに対し、貸付実行額は630億0571万円で、前年度に比べて104億8106万余円増加している。この原資には、資金運用部資金の借入金570億円および回収金等60億0571万円を充当している。
 環境衛生金融公庫は貸付業務を国民金融公庫ほか2金融機関に委託していて、貸付実行額を委託先別にみると、国民金融公庫535億0614万余円(84.9%)、中小企業金融公庫88億8568万円(14.1%)、商工組合中央金庫6億1388万余円(1.0%)になっている。また、貸付実行額を資金使途別にみると、土地、店舗等資金318億0834万余円、衛生設備および近代化設備資金280億6336万余円で、前年度に比べてそれぞれ62億5370万余円、52億9033万余円増加し、従業員宿舎等資金31億3399万余円で前年度に比べて10億6297万余円減少している。さらに、貸付実行額を業種別にみると、そのおもなものは、飲食店関係営業290億2259万余円、ホテル・旅館業108億5894万余円で、前年度に比べてそれぞれ63億0951万余円、16億2647万余円増加している。
 貸付実行額から回収額290億2760万余円を差し引いた年間純増加額は339億7810万余円であり、年度末貸付金残高は1286億9349万余円になっている。このうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は2億5446万余円(うち1年以上延滞のもの1億7000万余円)で、前年度末に比べて1億3047万余円(1年以上延滞のものでは1億0123万余円)増加している。

(損益について)

 45年度において、利益は、貸付金利息93億0125万余円、一般会計より受入11億4423万余円等110億6848万余円、損失は、借入金利息72億6359万余円、業務委託費27億7974万余円、事務費1億5890万余円等滞貸償却引当金繰入前で106億0815万余円になり、差額4億6033万余円を滞貸償却引当金に繰り入れたため利益金を生じなかった。この繰入額は年度末貸付金残高の1000分の3.57に相当し、これを繰り入れた累積額9億1394万余円は年度末貸付金残高の100分の0.71になっている。
 45年度の総収益率は9.05%で、一般会計からの受入額が前年度に比べて4億1018万円増加したことにより0.09%上昇している。滞貸償却引当金繰入前の経費率は8.64%で前年度とほぼ同率になっている。また、滞貸償却引当金繰入率は0.41%になり、前年度に比べて0.10%上昇している。なお、一般会計からの受入額を除いた収益率は8.03%になり、上記の経費率を0.61%下回っている。