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  • 昭和45年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 政府関係機関その他の団体別の事項|
  • 第19 日本鉄道建設公団|
  • 不当事項|
  • 工事

高架橋工事等の施行にあたり、高欄金網を設計と相違して施エしたもの


(144) 高架橋工事等の施行にあたり、高欄金網を設計と相違して施工したもの

科目 (款)建設費 (項)建設費
部局等の名称 東京支社
工事名 武蔵野線北小金駅付近高架橋その他工事 馬橋支線馬橋付近路盤その他工事
工事の概要 武蔵野線建設に伴い高架橋、路盤等を施工するもの
工事費 62,079,611円 (当初契約額56,500,000円) 49,136,355円 (当初契約額62,800,000円)
請負人 大日本土木株式会社 東鉄工業株式会社
契約 昭和44年12月指名競争契約 昭和44年11月指名競争契約
しゅん功検査 昭和45年8月 昭和45年12月
支払 昭和45年3月〜8月 3回 昭和45年3月〜12月 5回

 この工事は、監督および検査が適切でなかったため、高架橋等の高欄金網(工事費4,062,944円)の施工が設計と相違し、その耐久性が設計に比べて著しく低くなっていると認められる。

(説明)

 この工事の設計図面によると、高欄金網延長1,200mに使用する亜鉛メッキ鉄線は、日本工業規格による亜鉛メッキ鉄線3種(亜鉛付着量1m2 当り122g以上)を使用することになっていた。
 しかし、実際は、亜鉛の付着量が少ない亜鉛メッキ鉄線一種(亜鉛付着量1m2 当り27g以上)を使用したため、高欄金網としての耐久性が設計に比べて著しく低くなっていると認められる。現に、実地検査当時(46年8月)すでに本件金網は全面的に発錆していて、その強度が相当に低下していると認められる状況であった。