公害防止事業団は、大気汚染、水質汚濁等の公害を防止するため、必要な施設を設置する資金を貸し付ける貸付事業と、共同公害防止施設、工場移転用地等を造成建設し譲渡する造成建設事業とを行なう目的で、昭和40年10月に設立されたものである。
45事業年度における貸付事業では、190億円の計画に対し貸付契約額は189億9625万円になっている。
造成建設事業では、新規事業25箇所120億円の計画に対し、譲渡契約を締結したもの20箇所、うち事業に着手したもの9箇所で、債務負担済額は40億4494万余円になっており、また、前事業年度からの継続事業22箇所42億0879万余円の計画に対し、債務負担済額は27億3496万余円になっている。このように事業の実施が遅延しているのは、実施計画について同事業団、関係地方公共団体および譲受人相互間の調整に日時を要したなどのため、譲渡契約の締結が遅れたものが多かったことによるものである。