車両工場における車両修繕用の工場予備品の調達および管理について、調達数量および調達時期の決定が実情に適合していなかったり、調達後の経理処理が適正でなかったりしたため、ひいては調達数量が過大になっている事例が見受けられ、保有数量算定の基準を策定するとともに経理が適正に行なわれるよう適切な処置を講ずる要があると認められたので、昭和46年11月、是正改善の処置を要求した。
これに対し、日本国有鉄道では、次のとおり処置を講じた。
(1) 各工場ごとに予備品の適正保有の整備基準を作成し、これにより適正保有数量を決定するとともに、新製車両増備にあわせて予備品を調達する場合には、車両修繕の内容、施行時期等を考慮して必要数量を決定することとするなどして調達数量決定の適正化を図ることとした。
(2) 調達後の経理処理を適正に行なうとともに、簿外品を把握しその活用を図ることとした。