近畿農政局が実施している北淡路開拓建設事業において、開墾済み地及び開墾予定地のなかに、農業を経営していない会社員、商工業者等の非農家が所有している土地が含まれている事態が見受けられ、開墾予定地について開墾後の土地が農業の用に供される見込みがあるかどうかを十分調査するなどして事業計画を再検討したうえで、今後の事業を実施する要があると認められたので、昭和47年11月に是正改善の処置を要求した。
これに対し、近畿農政局では、これら非農家が所有する土地にかかわる事業の実施を差し控え、これを既存農家や兵庫県農村整備公社に買い入れさせるなど権利関係の調整を進めており、一方、調整がつかなかったものについては、事業実施の対象にしない方針を固め、49年3月完了を目途にこれに伴う事業計画の変更作業を行っている。