霞ケ浦開発建設所が昭和47事業年度に施行した霞ケ浦根小屋第1工区築堤護岸工事ほか15工事について検査したところ、これらの工事においては、築堤盛土の盛土費(積算額合計1億5799万余円)の積算に当たって、水資源開発公団が定めた積算基準により、締め固め作業に使用するブルドーザの作業速度を毎時2kmとしていたが、ブルドーザによる締め固め作業は、一般に、毎時4km程度の速度で施工されており、また、建設省における同種工事の積算例をみても、同程度となっていて、上記の積算は施工の実情に適合していないと認められる。
上記について、当局の見解をただしたところ、水資源開発公団では、48年9月、各建設所長等に通達を発し、ブルドーザの締め固め作業の速度を毎時4kmとして積算することにした。