日本国有鉄道が軌道保守の近代化を図るために導入したマルチプルタイタンパ及び軌道モータカー等軌道保守用機械のか働率が極めて低く、遊休していて機械を導入した目的を達していないと認められる事例が見受けられ、オペレータの養成、作業要員の組織、作業間合いの確保など機械の受入れ体制を整備する要があると認められたので、昭和48年9月に是正改善の処置を要求した。
これに対し、日本国有鉄道では、オペレータの養成については鉄道学園に教育用として新たにマルチプルタイタンパを配備して機械の取扱いを熟知させるとともに、現場における要員教育を実施し、機械化作業に適するよう組織の改善を推進中である。また、保守間合いについては、プロジェクトチームを本社及び管理局に設置してその確保を図るとともに、50年3月のダイヤ修正の際大幅な保守間合いの確保ができるような処置を講じている。