しゅん功図の作成作業において、近年普遍化しているマイクロ写真による写図の手法を採用しなかったり、また、保守台帳の作成作業において、簡易な構造物について必要と認められる程度を超えた内容のものを作成することとしたりしたなどのため、多額の経費を要していると認められる事例が見受けられ、その作成方法、記載内容及び様式等について検討の上、作業の簡素化、簡略化を図り、もって経費の節減を図る要があると認められたので、昭和48年11月に是正改善の処置を要求した。
これに対し、日本国有鉄道では、12月に土木建築関係のしゅん功図作成要領等を制定するとともに、関係積算要領の改定を行うなどの処置を講じ、しゅん功図作成はマイクロ写真とすることとするなど作業を簡素化した。また、簡易な構造物の保守台帳の様式を簡略化することについては、保守台帳の電算化に併せて実施するよう検討を進めており、差し当たって、49年度末においては、財産価額の記入を省略する処置を講じている。