失業保険金等の支給が適正でなかったもの

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(６１)　失業保険金等の支給が適正でなかったもの

　上記の４４５人に失業保険金及び就職支度金８８，７２８，７５０円を支給するに当たって、調査が十分でなかったため、４９，０５９，３５０円の支給が適正でなかった。これらについては、本院の注意により、すべて返還の処置が執られた。
　これは、札幌公共職業安定所ほか１８０箇所が失業保険金等を支給した者のうち、比較的離就職の多い職種の者１４，６９５人について本院が調査した結果である。
　これを都道府県ごとに集計して掲げると、別表 のとおりである。

（説明）
　失業保険金は、公共職業安定所が受給資格者の失業を認定した場合に、また、就職支度金は、一定の期間内に再就職した受給資格者が請求した場合に、支給することになっている。そして、失業保険金を支給するに当たっては、受給資格者が失業の認定を受けようとする期間中に就職した日があるときなどは就職した日数等を届け出させることになっており、また、就職支度金を支給するに当たっては、雇入れ年月日等について事業主が証明した就職支度金支給申請書を提出させることになっている。
　しかして、失業保険金等の支給の適否について検査したところ、札幌公共職業安定所ほか１４７箇所では、受給者が上記の届出をしていなかったり、就職支度金支給申請書の記載が事実と相違していたりしているのに、これに対する調査が十分でなかったため、本院が調査した受給者１２，７８０人分の給付のうち４４５人分４９，０５９，３５０円が不適正に支給されていた。

(別表)