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  • 昭和49年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 政府関係機関その他の団体別の事項|
  • 第20 宇宙開発事業団|
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  • 工事

大型スペースチャンバ棟新築工事の施行に当たり、石綿吹き付けを設計と相違して施工したもの


(83) 大型スペースチャンバ棟新築工事の施行に当たり、石綿吹き付けを設計と相違して施工したもの

科目 (款)筑波宇宙センター施設建設費 (項)人工衛星試験施設建設費
部局等の名称 宇宙開発事業団
工事名 筑波宇宙センター大型スペースチャンバ棟新築工事
工事の概要 スペースチャンバ等を収容するための建て屋(鉄骨鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積3,038.81m2 )を新築する工事
工事費 325,100,000円(当初契約額321,000,000円)
請負人 大成建設株式会社
契約 昭和48年6月 指名競争後の随意契約
しゅん功検査 昭和49年8月
支払 昭和48年7月〜49年8月 3回

 この工事は、監督及び検査が適切でなかったため、大型スペースチャンバ棟(注) の天井の石綿吹き付け(工事費相当額3,861,626円)の施工が設計と相違し、断熱及び吸音効果が設計に比べて著しく低くなっていて、工事の目的を達していないと認められる。

(説明)
 この工事の設計図面によると、石綿吹き付けは、大型チャンバ室等の断熱及び吸音のため、各室の天井計3,183m2 の表面に25mmの厚さで施工することになっていた。
 しかるに、実際には、石綿吹き付けは、厚さ3.15mmから15mm平均8.3mmで施工されたにすぎず、このため、断熱及び吸音の効果が設計に比べて著しく低くなっていて、工事の目的を達していないと認められる。

(注)  スペースチャンバ 宇宙空間における温度、真空度等と類似の環境条件を人為的に現出させこの環境下における人工衛星の性能を試験する装置