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  • 昭和53年度|
  • 第2章 所管別又は団体別の検査結果|
  • 第1節 所管別の検査結果|
  • 第8 通商産業省|
  • 不当事項|
  • 予算経理

架空の名目によって旅費等を支払うなどし、これを別途に経理していたもの


(65)(66) 架空の名目によって旅費等を支払うなどし、これを別途に経理していたもの

(65)  1  会計名及び科目 一般会計 (組織)中小企業庁 (項)中小企業対策費
(組織)通商産業局 (項)通商産業局 (項)商工鉱業統計調査費 (項)エネルギー対策費 (項)国民生活安定特別対策費 (項)国民生活安定対策等経済政策推進費
電源開発促進対策特別会計 (項)事務取扱費
石炭及び石油対策特別会計(石炭勘定) (項)事務処理費
部局等の名称 札幌通商産業局
旅費の概要 管内産業実態調査等のための出張
架空の名目による旅費の支払額 旅費 昭和53年度 73件 2,407,600円
昭和54年度 13件 287,880円

(昭和54年度は10月までに支払のあったもの)

合計

86件

2,695,480円

(66)  2  会計名及び科目 一般会計 (組織)通商産業本省 (項)通商産業本省
(組織)鉱山保安監督官署 (項)鉱山保安監督官署
石炭及び石油対策特別会計(石炭勘定) (項)事務処理費
部局等の名称 札幌鉱山保安監督局
旅費等の概要 鉱山保安監督等のための出張及び会議の際の会食等
架空の名目による旅費等の支払額等 旅費 昭和52年度 57件 1,876,010円
昭和53年度 36件 1,179,095円
昭和54年度 12件 590,880円

(昭和54年度は10月までに支払のあったもの)

105件 3,645,985円
会議費 昭和52年度 2件 49,604円

合計

107件 3,695,589円

 上記の各部局において、架空の名目によって旅費等を支払うなどし、これを別途に経理して会食等の経費に使用していた。これら不正に経理した旅費等の総額は1において2,695,480円、2において3,695,589円計6,391,069円となっている。

(説明)
1 札幌通商産業局の会計課等において、昭和53年度以降2箇年度にわたって、出張の事実がないのに出張したこととしたり、出張の事実はあるが日数及び宿泊数を付け増ししたりして旅費2,695,480円を不正に経理し、これに52年度からの繰越額417,632円、各種謝金等の受入金432,136円合計849,768円を合わせ、総額3,545,248円を別途に経理していた。 そして、この別途に経理した資金については、部内での又は部外との会食の経費に2,044,000円、贈答用品等の経費に389,540円、交通費等の雑費に578,190円合計3,011,730円を使用し、54年11月に実施した会計実地検査当時残額533,518円を現金及び預金で保有していた。

2 札幌鉱山保安監督局の会計課において、昭和52年度以降3箇年度にわたって、出張の事実がないのに出張したこととしたり、出張の事実はあるが日数及び宿泊数を付け増ししたりして旅費3,645,985円、会議の事実がないのに会議をしたこととしたりなどして会議費49,604円合計3,695,589円を不正に経理し、これに51年度からの繰越額392,849円、来局者の贈与金等の受入金269,823円合計662,672円を合わせ、総額4,358,261円を別途に経理していた。そして、この別途に経理した資金については、部内での又は部外との会食の経費に2,214,585円、贈答用品等の経費に522,925円、交通費等の雑費に1,618,752円合計4,356,262円を使用し、54年11月に実施した会計実地検査当時残額1,999円を現金で保有していた。