昭和５３年度決算検査報告
この特別会計は、国有財産の適正かつ効率的な活用を図るため庁舎等その他の施設の用に供する特定の国有財産の整備を計画的に実施し、その経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
５３年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに１７０２億８４１４万余円、歳出では、支出済歳出額１２９９億９８５９万余円、翌年度繰越額３２８億６６１８万余円、不用額３１億３９８４万余円となっている。
翌年度繰越額はすべて特定国有財産整備費（歳出予算現額１４３１億４５６９万余円）の分であり、不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入（同２２５億９３８５万余円）の２８億１３９５万余円、特定国有財産整備費の２億７２８８万余円である。
前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、筑波研究学園都市の施設整備事業（３０事業）を含む５１事業の実施である。また、施設整備事業に伴い５３年度中に国有財産として取得したものは土地８万余m2
、建物延べ４５万余m2
等である。
なお、５３年度末における借入金の現在額は２２３３億円（全額資金運用部資金からの借入金）である。