昭和５３年度決算検査報告
この特別会計は、国が行うあへんの収納、輸入又は売渡しの事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
５３年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに１１億３４５３万余円、歳出では、支出済歳出額６億７２６３万余円、不用額９億４１０５万余円となっている。不用額の主なものはあへん購入費（歳出予算現額１２億６８８３万円）の６億３０８１万余円である。
上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、あへんの購入５，０３７kg（モルヒネ量。以下同じ。）、売渡し４，７０８kgで、年度末における保有量は６，６５２kgとなっている。
なお、５３年度における損益についてみると、売上高等の利益９億０９０３万余円、売上原価等の損失８億０８４３万余円で、１億００５９万余円の利益を生じており、この利益は翌年度に積立金に組み入れられている。また、積立金の５３年度末現在額は１２億５３８４万余円となっている。