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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国有林野事業特別会計


(24) 農林水産省所管 国有林野事業特別会計

 この特別会計は、国の所有に属する森林原野の管理経営を企業的に運営することを目的としてこれらの事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているもので、国有林野事業及び治山の2勘定に区分して経理されている。

 (国有林野事業勘定)

 53年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額3715億5553万余円、収納済歳入額3687億2920万余円、不納欠損額455万余円、収納未済歳入額28億2177万余円、歳出では、支出済歳出額3698億5564万余円、翌年度繰越額176億4149万余円、不用額344億3879万余円となっている。
 収納未済歳入額の主なものは、業務収入(徴収決定済額2353億2862万余円)の15億9603万余円、林野売払代(同139億7208万余円)の9億3559万余円であり、また、翌年度繰越額の主なものは国有林野事業費(歳出予算現額4128億2685万余円)の173億4251万余円、不用額の主なものは、国有林野事業費の283億9396万余円、国有林野治山事業費(同70億0907万余円)の39億4483万余円である。
 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、立木売払い888万余m3 、製品売払い498万余m3 、新植4万余ha、製品生産496万余m3 及び林道新設延長1,077kmの実施である。
 なお、53年度における損益についてみると、売上高等の利益2670億9312万余円、経営費等の損失3662億2267万余円で、991億2955万余円の損失を生じており、この損失額は翌年度に利益積立金を減額し、残額961億1317万余円は繰越損失として整理されている。また、53年度末における借入金の現在額は2227億円(全額資金運用部資金からの借入金)となっており、積立金の現在額は、利益積立金30億1637万余円、特別積立金5697万余円となっている。

 (治山勘定)

 53年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに1337億4656万余円、歳出では、支出済歳出額1336億9930万余円、翌年度繰越額682万円、不用額3742万余円となっている。
 上記の支出に係る業務実績は、直轄治山事業1,257箇所の実施、及び都道府県が施行した治山事業11,524箇所に対する補助である。