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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 政府関係機関の収入支出決算

日本専売公社


(1) 日本専売公社

 日本専売公社は、たばこ及び塩の専売事業の健全にして能率的な実施に当たることを目的として設置されているもので、53年度末現在の資本金は232億5979万余円となっている。

 53年度の収入支出決算についてみると、収入では収入済額1兆9706億1945万余円、支出では、支出済額1兆4292億2796万余円、翌年度繰越額234億6965万余円、不用額1436億4851万余円となっている。

 翌年度繰越額の主なものは、たばこ事業費(支出予算現額1兆2563億7998万余円)の130億1282万余円、固定資産取得費(同692億0302万余円)の68億6871万余円、塩事業費(同741億3599万余円)の34億4821万余円、不用額の主なものは、たばこ事業費の1146億4652万余円、塩事業費の153億2237万余円である。

 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、国内産葉たばこ17万余tの収納、たばこ3029億6379万余本の製造、41億9071万余本の輸入、3065億1273万余本の販売、塩741万余t(国内産塩107万余t、輸入塩634万余t)の受入れ、743万余tの販売である。

 なお、53年度における損益についてみると、営業損益において利益1兆2400億2870万余円(たばこ事業利益1兆2362億2492万余円、塩事業利益38億0378万余円)、営業外損益において利益50億7178万余円(たばこ事業利益50億3196万余円、塩事業利益3982万余円)で、合計1兆2451億0049万余円(たばこ事業利益1兆2412億5688万余円、塩事業利益38億4361万余円)の総利益を生じ、これから都道府県及び市町村に納付したたばこ消費税5905億8917万余円を差し引いた純利益は6545億1131万余円となっている。この純利益から利益積立金として積み立てる885億9841万余円を控除した5659億1290万余円を専売納付金として国庫に納付しているほか、昭和53年度における財政処理のための公債の発行及び専売納付金の納付の特例に関する法律(昭和53年法律第43号)第3条第1項の規定により1569億円を特別納付金として国庫に納付している。また、同年度末における借入金の残高は4934億円(資金運用部資金及び農林中央金庫からの借入金)となっており、積立金の残高は、資本積立金126億4601万余円、利益積立金6506億8007万余円となっている。