この公団は、通行又は利用について料金を徴収することができる道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を総合的かつ効率的に行うこと等によって、道路の整備を促進し、円滑な交通に寄与することを目的として設置されているもので、53事業年度末現在の資本金は4725億4504万余円(全額国の出資)となっている。
53事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額1兆3951億2653万余円、支出では、支出決定済額1兆3996億4403万余円、翌事業年度繰越額1200億1857万余円、不用額274億9767万余円となっている。
翌事業年度繰越額の主なものは高速道路建設費(支出予算現額6503億5191万余円)の1071億1561万余円であり、不用額の主なものは業務外支出(同6625億4700万円)の227億5947万余円である。
前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、高速道路18路線(2,428km)、一般有料道路55路線(743km)の供用(いずれも53事業年度末現在)、高速道路19路線(3,220km)、一般有料道路24路線(296km)に係る建設である。
なお、53事業年度における損益についてみると、料金収入等の収益4084億0386万余円、道路債券利息等の費用4155億5436万余円で、71億5049万余円の損失を生じており、前事業年度からの繰越欠損金と合わせ324億1589万余円が翌事業年度へ繰り越されている。また、53事業年度末における借入金の残高は1237億9447万余円(資金運用部資金、産業投資特別会計、国際復興開発銀行及び市中金融機関からの借入金)、道路債券の発行残高は4兆2295億6790万円となっている。