新東京国際空港公団

（８）　新東京国際空港公団

　この公団は、新東京国際空港の設置及び管理を効率的に行うこと等により、航空輸送の円滑化を図り、もって航空の総合的な発達に資するとともに、わが国の国際的地位の向上に寄与することを目的として設置されているもので、５３事業年度末現在の資本金は７４２億５６２４万余円（全額国の出資）となっている。
　５３事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額８２０億５８９９万余円、支出では、支出決定済額８１２億０９８６万余円、翌事業年度繰越額５２４億０２６７万余円、不用額２５億６６７０万余円となっている。
　翌事業年度繰越額の主なものは新空港建設費（支出予算現額６４６億８６４２万余円）の５２０億１６４１万余円であり、不用額の主なものは利子及債券発行諸費（支出予算現額１８９億８１２１万余円）の１７億７３１６万余円である。
　前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、空港の供用、空港、給油等関係諸施設の整備、及び周辺の学校等の防音工事に対する助成である。
　なお、５３事業年度における損益についてみると、業務収入等の収益２４７億８３５４万余円、業務費用等の費用４０６億６１９３万余円で差引き１５８億７８３９万余円の損失を生じており、前年度からの繰越欠損金と合わせ２３２億２１５７万余円が翌年度へ繰り越されている。また、５３事業年度末における借入金の残高は４４億７５００万円（資金運用部資金及び市中銀行からの借入金）、新東京国際空港債券の発行残高は２２６２億８０９２万円となっている。