京浜外貿埠頭公団

（１０）　京浜外貿埠頭公団

　この公団は、外国貿易の増進上特に枢要な地位を占める東京港及び横浜港において、外貿埠頭の施設整備を推進するとともにその効率的な使用を確保することにより、港湾機能の向上を図り、もって外国貿易の増進に寄与することを目的として設置されているもので、５３事業年度末現在の資本金は２０７億７４００万円（うち国の出資１０３億８７００万円）となっている。
　５３事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額２４３億９９４６万余円、支出では、支出決定済額２５４億２８５０万余円、翌事業年度繰越額１７億８５１５万余円、不用額２６億００９７万余円となっている。
　翌事業年度繰越額の主なものは外貿埠頭建設費（支出予算現額７４億３９０５万余円）の１５億９２２１万余円、不用額の主なものは外貿埠頭建設費の１４億８０００万円である。
　前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、コンテナ埠頭３バースの建設及び２９バースの貸付けである。
　なお、５３事業年度における損益についてみると、岸壁等貸付料収入等の収益９６億２１９６万余円、外貿埠頭管理業務費等の費用９９億２５９９万余円で３億０４０３万余円の損失を生じており、翌事業年度にこの損失のうち１億０５４６万余円は利益積立金をもって補てんされ、残額１億９８５７万余円は繰越欠損として整理されている。また、５３事業年度末における借入金の残高は３９億７７００万円（全額市中銀行からの借入金）、京浜外貿埠頭債券の発行残高は６８８億４１３７万円となっている。