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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他8団体の決算

阪神外貿埠頭公団


(11) 阪神外貿埠頭公団

 この公団は、外国貿易の増進上特に枢要な地位を占める大阪港及び神戸港において、外貿埠頭の施設整備を推進するとともにその効率的な使用を確保することにより、港湾機能の向上を図り、もって外国貿易の増進に寄与することを目的として設置されているもので、53事業年度末現在の資本金は209億8000万円(うち国の出資104億9000万円)となっている。
 53事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額211億6828万余円、支出では、支出決定済額212億0228万余円、翌事業年度繰越額31億7343万余円、不用額10億9477万余円となっている。
 翌事業年度繰越額の主なものは外貿埠頭建設費(支出予算現額76億5364万余円)の29億8692万余円、不用額の主なものは、外貿埠頭維持改良費(同9億1586万円)の2億8333万余円及び阪神外貿埠頭債券取扱諸費(同139億8682万余円)の2億7540万余円である。
 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、コンテナ埠頭など5バースの建設及び36バースの貸付けである。
 なお、53事業年度における損益についてみると、岸壁等貸付料収入等の収益98億4398万余円、外貿埠頭管理業務費等の費用97億0661万余円で、1億3737万余円の利益を生じており、この利益は翌事業年度に利益積立金として積み立てられている。また、53事業年度末における借入金の残高は15億2100万円(全額市中銀行からの借入金)、阪神外貿埠頭債券の発行残高は667億0848万円となっており、利益積立金の残高は3億2370万余円となっている。