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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他8団体の決算

農用地開発公団


(15) 農用地開発公団

 この公団は、農畜産物の生産団地の建設に必要な農用地の開発、農業用施設の整備等を行うことにより、農畜産物の安定的供給と農業経営の合理化に資することを目的として設置されているもので、53事業年度末現在の資本金は14億3520万余円(全額国の出資)となっており、同公団の会計は一般勘定及び八郎潟特別勘定に区分して経理されている。

 (一般勘定)

 53事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額451億2874万余円、支出では、支出決定済額438億4308万余円、翌事業年度への繰越額24億8853万余円、不用額5億9884万余円となっている。翌事業年度への繰越額の主なものは、畜産基地建設事業費(支出予算現額87億9146万余円)の14億5880万円である。

 上記の支出に係る業務実績の主なものは、広域農業開発事業16区域の実施である。
 なお、53事業年度における損益についてみると、受託事業収入等の利益52億0377万余円、受託事業費等の損失45億3358万余円で、6億7018万余円の純利益を生じており、この純利益は翌事業年度に積立金として積み立てられている。また、53事業年度末における借入金の残高は476億7313万余円(全額資金運用部資金からの借入金)となっており、積立金の残高は10億8359万余円となっている。

 (八郎潟特別勘定)

 この勘定は旧八郎潟新農村建設事業の受益者等に対する費用の賦課金徴収等の業務に関する経理を行うものである。

 53事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額17億6105万余円、支出では、支出決定済額19億3366万余円、不用額579万余円となっている。
 なお、53事業年度における損益についてみると、八郎潟事業収入等の利益17億5854万余円、八郎潟事業費等の損失17億9973万余円で、4119万余円の純損失を生じており、この純損失は積立金を翌年度へ繰り越す際減額して整理されている。また、53事業年度末における借入金の残高は164億8469万円(全額資金運用部資金からの借入金)となっており、積立金の残高は13億4794万余円となっている。