この事業団は、原子力船の開発を行い、わが国における原子力の利用の促進並びに造船及び海運の発達に寄与することを目的として設置されているもので、53事業年度末現在の資本金は143億5588万円(うち国の出資132億7800万円)となっている。
53事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額26億2569万余円、支出では、支出決定済額21億9971万余円、翌事業年度繰越額7億6679万余円、不用額4847万余円となっている。翌事業年度繰越額の主なものは、乗員養成訓練及び運航費(支出予算現額6億3609万余円)の4億2299万余円である。
なお、53事業年度における損益についてみると、国庫補助金等の収益12億4871万余円、一般管理費等の費用18億9299万余円で、6億4427万余円の損失を生じており、前事業年度からの繰越欠損金と合わせ31億9020万余円が翌事業年度へ繰り越されている。