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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他8団体の決算

日本中央競馬会


(2) 日本中央競馬会

 日本中央競馬会は、競馬の健全な発展を図って馬の改良、増殖その他畜産の振興に寄与するため、競馬を行うことを目的として設置されているもので、53事業年度末現在の資本金は49億2412万余円(全額国の出資)となっている。

 53事業年度の収入支出決算についてみると、投票券、業務及び新営の3勘定に区分されている。投票券勘定の収入では収入確定額1兆1392億8495万余円、支出では支出確定額1兆1392億8495万余円となっている。業務勘定の収入では収入確定額1918億0628万余円、支出では、支出確定額1732億9063万余円、予算残額170億4064万余円となっている。 また、新営勘定の収入では収入確定額330億0913万余円、支出では、支出確定額198億0282万余円、翌事業年度繰越額131億3435万余円、予算残額7195万余円となっている。

 翌事業年度繰越額は、新営勘定の施設費(支出予算現額227億1544万余円)の102億4934万余円及び電算費(同102億9368万余円)の28億8500万余円であり、また、予算残額の主なものは、業務勘定の競馬事業費(同692億2403万余円)の110億4576万余円及び業務管理費(同597億5665万余円)の35億2452万余円である。

 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、10競馬場における36回288日の競馬開催及び複合投票システムなど競馬の運営に必要な各種施設の新設である。

 なお、53事業年度における損益についてみると、勝馬投票券収入等の収益1兆1505億9256万余円、勝馬投票券諸支払金等の費用1兆0990億9452万余円で、514億9804万余円の純利益を生じており、この純利益は、翌事業年度に257億4902万余円が国庫に納付され、残額257億4902万余円が特別積立金として積み立てられている。また、53事業年度末における特別積立金の残高は1936億5604万余円となっている。