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  • 昭和53年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他8団体の決算

東北開発株式会社


(3) 東北開発株式会社

 この会社は、東北地方の開発を促進し、国民経済の発展に寄与するため同地方における殖産興業に必要な事業を営むことを目的として設置され、会社の存立期間が設立登記の日より50年(昭和61年10月まで)となっているもので、53営業年度末現在の資本金は157億1000万円(うち国の出資156億0750万円)となっている。
 53営業年度の決算についてみると、貸借対照表においては、資産(売掛金、建設仮勘定、長期貸付金等)483億1668万余円(対前営業年度比85億6453万余円増)、負債(買掛金、短期借入金、社債等)388億9585万余円(同79億1842万余円増)、資本(資本金、欠損金)94億2083万余円(同6億4610万余円増)となっており、また、損益計算書においては、経常損益で、セメント売上高等の収益222億9910万余円、売上原価等の費用214億0045万余円で、8億9864万余円の利益を生じ、これに特別利益、特別損失等を加減して1億4610万余円の当期利益を生じており、前営業年度からの繰越損失からこれを差し引いた62億8916万余円が翌営業年度に繰り越されている。

 上記の決算に係る業務実績の主なものは、セメント172万余t及びハードボード4万余tの販売並びにセメント工場1箇所の建設である。
 なお、53営業年度末における東北開発債券の発行残高は173億3080万円(全額政府保証)となっているほか、借入金の残高は15億9938万余円(市中金融機関等からの借入金)となっている。