この特別会計は、国有財産の適正かつ効率的な活用を図るため庁舎等その他の施設の用に供する特定の国有財産の整備を計画的に実施し、その経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
56年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに1337億3862万余円、歳出では、支出済歳出額888億7267万余円、翌年度繰越額57億9316万余円、不用額21億6017万余円となっている。
翌年度繰越額はすべて特定国有財産整備費(歳出予算現額214億6254万余円)の分であり、不用額の主なものは、国債整理基金特別会計へ繰入(同749億9577万余円)の16億1681万余円及び特定国有財産整備費の4億8689万余円である。
前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、施設跡地の処分37事業及び筑波研究学園都市等の施設整備事業の実施29事業である。また、施設整備事業に伴い56年度中に国有財産として取得したものは土地31万余m2
、建物延べ7万余m2
等である。
なお、56年度末における借入金の現在額は1480億4500万円(全額資金運用部資金からの借入金)である。