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  • 昭和56年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

あへん特別会計


(16)厚生省所管 あへん特別会計

 この特別会計は、国が行うあへんの収納、輸入又は売渡しの事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。

 56年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに18億8204万余円、歳出では、支出済歳出額4億7778万余円、不用額9億7795万余円となっている。不用額の主なものはあへん購入費(歳出予算現額6億6297万円)の2億2428万余円である。

 上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、あへんの購入4,058kg(あへんに含有されているモルヒネ量。以下同じ。)、売渡し5,005kgで、年度末における保有量は5,847kgとなっている。

 なお、56年度における損益についてみると、売上高等の利益9億6622万余円、売上原価等の損失7億0007万余円で、2億6614万余円の利益を生じており、この利益は翌年度に積立金に組み入れられている。また、56年度末における積立金の現在額は17億8370万余円となっている。