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  • 昭和56年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

輸出保険特別会計


(26) 通商産業省所管 輸出保険特別会計

 この特別会計は、輸出貿易その他の対外取引について生ずる為替取引の制限その他通常の保険によって救済することができない危険を保険する制度を確立することによって、輸出貿易その他の対外取引の健全な発達を図ることを目的とする輸出保険事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。

 56年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額1858億4039万余円、収納済歳入額1858億3978万余円、収納未済歳入額60万余円、歳出では、支出済歳出額402億3546万余円、不用額1493億3292万余円となっている。

 予備費使用額は保険金(歳出予算額343億6918万余円)の43億7027万余円である。

 前記の経理の基礎となった56年度における保険引受け件数は60万余件、保険契約高は13兆4847億5619万余円となっており、また、前記の支出に係る業務実績の主なものは保険金1,072件376億3946万余円の支払である。

 なお、56年度における損益についてみると、保険料等の利益1250億0676万余円、保険金等の損失1347億8432万余円で、97億7755万余円の損失を生じており、この損失は翌年度へ繰り越されている。