この公団は、本州と四国の連絡橋に係る有料の道路及び鉄道の建設並びに管理を総合的かつ効率的に行うことなどにより、本州と四国の間の交通の円滑化を図り、もって国土の均衡ある発展と国民経済の発達に資することを目的として設置されているもので、56事業年度末現在の資本金は708億6650万円(うち国の出資526億9950万円)となっている。
56事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額1508億7853万余円、支出では、支出決定済額1507億1627万余円、翌事業年度繰越額93億4176万余円、不用額38億0896万余円となっている。
翌事業年度繰越額の主なものは、本四備讃線建設費(支出予算現額77億4703万余円)の29億3803万余円、一般国道317号建設費(同110億8882万余円)の26億6827万余円であり、不用額の主なものは、本州四国連絡橋債券等取扱諸費(同329億0390万円)の21億3367万余円及び受託工事費(同28億3400万円)の5億2639万余円である。
前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、大三島橋を含む一般国道317号(6km)の供用及び大鳴門橋ほか3橋の建設である。
なお、56事業年度における損益についてみると、道路料金収入等の収益2億6178万余円、支払利息等の費用21億4754万余円で、18億8576万余円の損失を生じており、前事業年度からの繰越欠損金と合わせ50億2527万余円が翌事業年度へ繰越し整理されている。また、56事業年度末における本州四国連絡橋債券の発行残高は4768億5120万円となっている。