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  • 昭和56年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他6団体の決算

日本下水道事業団


(12) 日本下水道事業団

 この事業団は、地方公共団体等の要請に基づき、下水道の根幹的施設の建設、維持管理及び下水道に関する技術的援助を行うとともに、下水道技術者の養成並びに下水道に関する技術の開発及び実用化を図ることなどにより、下水道の整備を促進し、生活環境の改善と公共用水域の水質の保全に寄与することを目的として設置されているもので、56事業年度末現在の資本金は16億3400万円(うち国の出資9億6700万円)となっており、同事業団の会計は、受託業務、一般業務の2勘定に区分して経理されている。

 (受託業務勘定)

 56事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額1414億7061万余円、支出では、支出決定済額1415億8042万余円、翌事業年度繰越額9億4312万余円、不用額14億2272万余円となっている。

 翌事業年度繰越額の主なものは受託工事業務費(支出予算現額1332億2517万余円)の9億2411万余円であり、不用額の主なものは受託工事業務費の8億1883万余円である。

 前記の支出に係る業務実績の主なものは、117地方公共団体からの委託を受けて施行した下水道の終末処理場等122箇所及び管きょ10,043mの建設である。

 なお、56事業年度における損益についてみると、受託工事収入等の収益、受託工事業務費等の費用ともに1383億3779万余円となっており、前事業年度から繰り越された積立金7億2405万余円がそのまま翌事業年度へ繰越し整理されている。また、同事業年度末における借入金の残高は52億7533万余円(全額市中銀行からの借入金)となっている。

 (一般業務勘定)

 56事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額18億7546万余円、支出では、支出決定済額15億6813万余円、翌事業年度繰越額228万余円、不用額4347万余円となっている。

 なお、56事業年度における損益についてみると、補助金等の収益13億3274万余円、一般管理費等の費用13億7005万余円で、3730万余円の純損失を生じており、前事業年度からの繰越欠損金と合わせ1億1346万余円が翌事業年度へ繰越し整理されている。