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  • 昭和56年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他6団体の決算

中小企業事業団


(15) 中小企業事業団

 この事業団は、中小企業構造の高度化を促進するために必要な指導、資金の貸付け等の事業を総合的に実施し、併せて中小企業の経営管理の合理化及び技術の向上を図るために必要な研修、指導等の事業を行うとともに、小規模企業共済法及び中小企業倒産防止共済法の規定による共済制度の運営等を行い、もって中小企業の振興、小規模企業者の福祉の増進及び中小企業の経営の安定に寄与することを目的として設置されているもので、56事業年度末現在の資本金は7390億9151万余円(全額国の出資)となっており、同事業団の会計は、小規模企業共済、中小企業倒産防止共済、高度化融資及び指導研修の3勘定に区分して経理されている。

 (小規模企業共済勘定)

この勘定は、小規模企業共済事業及び小規模企業共済契約者に対する資金の貸付事業に関する経理を行うものである。

 56事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額2300億9085万余円、支出では、支出決定済額1069億9989万余円、不用額328億2611万余円となっている。不用額の主なものは貸付金(支出予算現額908億1556万余円)の290億9018万余円である。

 上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、共済契約者数140,098件、共済金の支払15,258件114億0634万余円である。また、共済契約者に対する貸付け55,621件269億3918万円、貸付金回収209億8441万余円で、56事業年度末における貸付金の残高は43,734件210億1880万余円、共済契約者数は1,073,974件となっている。

 なお、56事業年度における損益についてみると、掛金等収入等の収益5649億6462万余円、事業費等の費用5649億4298万余円で、2163万余円の利益金を生じており、同事業年度末における繰越積立金と合わせ7億5124万余円が翌事業年度に繰越積立金として積み立てられている。また、同事業年度末における責任準備金の残高は5448億8229万余円となっている。

 (中小企業倒産防止共済勘定)

この勘定は、中小企業倒産防止共済事業に関する経理を行うものである。

 56事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額259億0757万余円、支出では、支出決定済額240億2606万余円、不用額143億2358万余円となっている。不用額の主なものは貸付金(支出予算現額304億9532万余円)の125億1462万余円である。

 上記の収入支出に係る業務実績の主なものは、共済契約者数11,488件、共済契約者に対する共済金の貸付け4,433件176億3926万円、貸付金回収53億9574万余円で、56事業年度末における貸付金の残高は10,640件348億6481万余円、共済契約者数は43,344件となっている。また、この貸付金残高のうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は14億3969万余円(うち1年以上延滞のもの10億1769万余円)となっている。

 なお、56事業年度における損益についてみると、掛金等収入等の収益313億5440万余円、管理費等の費用313億4413万余円で、1027万余円の利益金を生じており、同事業年度末における繰越積立金と合わせ3726万余円が翌事業年度に繰越積立金として積み立てられている。また、同事業年度末における倒産防止共済基金の残高は275億4057万余円、異常危険準備基金の残高は9億5072万余円となっている。

 (高度化融資及び指導研修勘定)

この勘定は、中小企業構造の高度化を促進するために必要な資金の貸付け等、経営管理の合理化、技術の向上を図るための指導、研修等の事業に関する経理を行うものである。

 56事業年度の収入支出決算についてみると、収入では収入決定済額1935億5775万余円、支出では、支出決定済額1485億0312万余円、翌事業年度繰越額1018億7666万余円、不用額601億1190万余円となっている。

 翌事業年度繰越額の主なものは貸付金(支出予算現額2607億2093万余円)の1012億5190万円、不用額の主なものは貸付金の588億6867万余円である。

 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、貸付け707件1006億0036万余円、貸付金回収575億2890万余円で、56事業年度末における貸付金の残高は9,378件7800億4459万余円となっている。また、この貸付金残高のうち弁済期限を6箇月以上経過した元金延滞額は59億7028万余円(うち1年以上延滞のもの48億0248万余円)となっている。

 なお、56事業年度における損益についてみると、貸付金利息収入等の収益476億9362万余円、債券利息等の費用464億7023万余円で、12億2339万余円の利益金を生じており、同事業年度末における繰越積立金と合わせ26億8106万余円が翌事業年度に繰越積立金として積み立てられている。また、同事業年度末における借入金の残高は474億5726万余円(市中金融機関及び都道府県からの借入金)、債券発行残高は2074億9440万円となっている。