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  • 昭和59年度|
  • 第2章 所管別又は団体別の検査結果|
  • 第2節 団体別の検査結果|
  • 第1 日本国有鉄道|
  • 不当事項|
  • 不正行為

職員の不正行為による損害を生じたもの


(120) 職員の不正行為による損害を生じたもの

部局等の名称 大分鉄道管理局
不正行為期間 昭和55年3月から57年3月まで
損害物件 土地692.22m2
損害額 8,484,630円

 本件は、上記部局において、施設部総務課用地係職員阿部某が、用地の管理、売却等の事務に従事中、大分鉄道管理局長の公印の押なつを必要とする文書を作成する都度その押なつを任されていたことなどに乗じて、同鉄道管理局で管理している大分市大字永興字土毛ほか5箇所所在の土地計692.22m2 (不正売却時点の鑑定評価額8,484,630円)について、虚偽の売買契約書、所有権移転登記嘱託書を作成し買受人を誤信させて不正に売却し、7,863,548円を収受して領得したものである。
 なお、本件の損害額8,484,630円については、本件の一部について共謀した後藤某から昭和60年10月末までに1,000,000円が返納されており、また、不正売却価額との差額621,082円を60年2月までに裁判上の和解に基づき買受人から受け入れている。