昭和６１年度決算検査報告
この特別会計は、貨幣、章はい、記章、極印、合金及び金属工芸品の製造、貴金属の精製及び品位の証明等の事業を企業的に運営し、その健全な発達に資することを目的として、その経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の６１年度の歳入歳出決算、損益及び主な業務実績は次のとおりである。
１ 歳入歳出決算
| 区分 | 61年度 | (60年度) |
| (歳入) | ||
| 徴収決定済額 | 千円 742,635,639 |
千円 16,559,126 |
| 収納済歳入額 | 742,635,639 | 16,559,126 |
| (歳出) | ||
| 歳出予算現額 | 756,818,911 | 19,354,791 |
| 支出済歳出額 | 742,637,841 | 16,556,681 |
| 翌年度繰越額 | 78,242 | 89,074 |
| 不用額 | 14,102,827 | 2,709,034 |
不用額の主なものは事業費(歳出予算現額７５６７億１８９１万余円)の１４０億０２８２万余円である。
２ 損益
| 区分 | 61年度 | (60年度) |
| 利益 (うち事業運営収入) |
千円 567,364,722 (567,355,237) |
千円 17,992,233 (17,972,193) |
| 損失 (うち材料費) |
567,356,092 (545,834,569) |
17,978,764 (4,569,633) |
| 利益金 | 8,630 | 13,468 |
| 前年度繰越利益金 | 91,012 | 77,544 |
| 翌年度繰越利益金 | 99,642 | 91,012 |
３ 主な業務実績
区分 |
61年度 | (60年度) |
| 補助貨幣の製造 (うち10万円及び1万円の記念補助貨幣の製造) |
680,900千枚 (20,900千枚) |
1,510,000千枚 (−) |
| 勲章、褒章の製造 | 16千個 | 18千個 |
| 金属工芸品の製造 | 134千個 | 149千個 |
なお、この特別会計には、政府の発行に係る補助貨幣の引換え又は回収に充てるために補助貨幣回収準備資金が置かれ、歳入歳出外として経理されているが、造幣局特別会計法（昭和２５年法律第６３号）第１９条の２の規定に基づき、６１年度末における資金の額１兆１３７７億３１６８万余円のうち３１１０億９０８０万余円は同年度の一般会計歳入に繰り入れられている。