昭和６１年度決算検査報告
この特別会計は、国が行う外国為替等の売買及びこれに伴う取引を円滑にするため置かれた外国為替資金の運営に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
同特別会計の６１年度の歳入歳出決算、損益、積立金、基準外国為替相場（注）
等の変更などによる外国為替等評価損益等並びに主な資産運用及び外国為替資金証券の発行は次のとおりである。
１ 歳入歳出決算
| 区分 | 61年度 | （60年度） |
| （歳入） | ||
| 徴収決定済額 | 千円 1,312,045,343 |
千円 858,878,344 |
| 収納済歳入額 | 1,312,045,343 | 858,878,344 |
| （歳出） | ||
| 歳出予算現額 | 739,324,572 | 956,357,329 |
| 支出済歳出額 | 355,048,898 | 515,044,895 |
| 不用額 | 384,275,673 | 441,312,433 |
不用額の主なものは国債整理基金特別会計へ繰入（歳出予算現額４１９２億５３２１万円）の６５３億０７１６万余円である。（なお、不用額のうちには予備費に係るものが３１８６億６１８１万余円ある。）
２ 損益
| 区分 | 61年度 | (60年度) |
| 利益 (うち運用収入) |
千円 1,312,045,343 (729,196,283) |
千円 858,878,344 (858,875,834） |
| 損失 （うち借入金利子） |
355,048,898 （353,945,456） |
515,044,895 （425,576,468） |
| 利益金 | 956,996,445 | 343,833,448 |
| （利益金の処理） | ||
| 翌年度に一般会計に繰入れ | 260,000,000 | 265,000,000 |
| 翌年度に積立金として積立て | 696,996,445 | 78,833,448 |
３ 積立金
| 区分 | 61年度末 | （60年度末） |
| 積立金現在額 | 千円 3,685,855,187 |
千円 3,607,021,739 |
４ 基準外国為替相場等の変更などによる外国為替等評価損益等
| 区分 | 61年度 | （60年度） |
| 外国為替等繰越評価損 | 千円 2,779,589,222 |
千円 2,446,283,675 |
| 外国為替等評価損 | 2,272,337,722 | 333,305,546 |
５ 主な資産運用及び外国為替資金証券の発行
| 区分 | 61年度末 | （60年度末） |
| （主な資産運用） | ||
| 円貨預け金現在額 | 千円 4,066,422,109 |
千円 4,440,023,207 |
外貨証券現在額 |
4,221,045,086 | 2,932,859,442 |
| （外国為替資金証券の発行） | ||
| 外国為替資金証券現在額 | 12,990,000,000 | 8,922,200,000 |
（注） 基準外国為替相場 ６１年１月１日から６月３０日までは米貨1ドルにつき２３１円、６１年７月１日から１２月３１日までは１８５円、６２年１月１日から６月３０日までは１５９円である。