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  • 昭和61年度|
  • 第4章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国民年金特別会計


(17) 厚生省所管 国民年金特別会計

 この特別会計は、国が管掌する国民年金事業を経営するため設置されているもので、基礎年金、国民年金、福祉年金及び業務の4勘定に区分して経理されている。
 なお、61年4月1日からすべての国民を対象に基礎年金給付を行うこととなったことに伴い、この基礎年金に関する経理を明確にするため基礎年金勘定が設置された。
 同特別会計の各勘定別の61年度の歳入歳出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである。

(基礎年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 61年度
(歳入)
 徴収決定済額 千円
5,095,514,066
 収納済歳入額 5,095,514,066
(歳出)
 歳出予算現額 5,097,273,419
 支出済歳出額 5,001,118,702
 不用額 96,154,716

 不用額の主なものは基礎年金給付費(歳出予算現額4926億8098万余円)の406億2035万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが555億2873万余円ある。)

2 損益

  区分 61年度
 利益 千円
5,095,514,066
 (うち拠出金等収入) (5,041,736,584)
 損失 5,001,088,626
 (うち基礎年金相当給付費繰入及交付金) (4,549,055,599)
 利益金 94,425,439
(注)
前年度繰越利益金 724,607,812
翌年度繰越利益金 819,033,251

(注)  国民年金勘定から移換された繰越利益金である。

3 積立金

  区分 61年度末
 積立金現在額 千円
724,607,812

4 主な業務実績

  区分

61年度
 老齢基礎年金等の支給 受給権者数 891千人
支給額 452,060,635千円

(国民年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 61年度 (60年度)
(歳入)
 徴収決定済額 千円
4,956,899,974
千円
2,732,928,852
 収納済歳入額 4,956,273,214 2,732,327,978
 不納欠損額 184,736 161,402
 収納未済歳入額 442,023 439,472
(歳出)
 歳出予算現額 4,730,120,529 2,916,808,833
 支出済歳出額 4,397,560,575 2,688,380,265
 不用額 332,559,953 228,428,567

 不用額の主なものは国民年金給付費(歳出予算現額3兆1207億4841万余円)の2070億7467万余円である。

2 損益

  区分 61年度 (60年度)
 利益 千円
5,083,941,931
千円
2,854,925,327
 (うち基礎年金勘定より受入) (2,735,358,566) (-)
 (うち保険料) (1,577,021,352) (1,911,862,993)
 損失 4,712,341,322 2,963,701,208
 (うち国民年金給付費) (2,913,415,069) (2,649,808,014)
 (うち基礎年金勘定へ繰り入れ) (1,440,150,984) (-)
 利益金(△損失金) 371,600,608 △108,775,880
(注)
前年度繰越利益金 2,188,701,815 3,022,085,508
翌年度繰越利益金 2,560,302,424 2,913,309,627

(注)  基礎年金勘定へ移換された繰越利益金724,607,812千円を減額整理した後の額である。

3 積立金

  区分 61年度末 (60年度末)
 積立金現在額 千円
1,869,246,340
千円
2,763,292,201

4 主な業務実績

  区分 61年度 (60年度)
 被保険者数(年度末) 30,442千人 25,079千人
 老齢年金等の支給 受給権者数 9,064千人 8,836千人
支給額 2,913,673,741千円 2,650,013,214千円

(福祉年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 61年度 (60年度)
(歳入)
 徴収決定済額 千円
773,490,132
千円
1,003,669,467
 収納済歳入額 773,341,862 1,003,511,416
 不納欠損額 44,192 41,288
 収納未済歳入額 104,078 116,762
(歳出)
 歳出予算現額 773,111,088 1,003,304,205
 支出済歳出額 685,292,791 916,103,237
 翌年度繰越額 82,530,492 82,301,696
 不用額 5,287,804 4,899,271

 翌年度繰越額はすべて福祉年金給付費(歳出予算現額7678億2326万余円)の分である。

2 主な業務実績

  区分 61年度 (60年度)
 老齢福祉年金等の支給 受給権者数 2,020千人 2,937千人
支給額 685,292,772千円 916,103,222千円

(業務勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 61年度 (60年度)
(歳入)
 徴収決定済額 千円
1,302,183,913
千円
1,667,600,095
 収納済歳入額 1,302,183,913 1,667,600,095
(歳出)
 歳出予算現額 1,349,694,004 2,003,950,993
 支出済歳出額 1,299,916,436 1,665,839,935
 翌年度繰越額 - 21,414
 不用額 49,777,567 338,089,643

 不用額の主なものは、印紙収入国民年金勘定へ繰入(歳出予算現額1兆1783億5130万余円)の120億0670万余円及び業務取扱費(歳出予算現額1016億8979万余円)の13億3870万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが357億5852万余円ある。)

2 損益

  区分 61年度 (60年度)
 利益 千円
1,267,671,479
千円
1,656,545,984
 (うち印紙売捌収入) (1,150,845,356) (1,542,688,925)
 損失 1,266,783,597 1,657,039,456
 (うち印紙売捌代金繰入) (1,150,845,356) (1,542,688,925)
 利益金(△損失金) 887,882 △493,472
前年度繰越利益金 9,049,898 9,543,371
翌年度繰越利益金 9,937,780 9,049,898