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  • 平成16年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3]独立行政法人及び国立大学法人の決算|
  • (独立行政法人)

独立行政法人国際協力機構


(10)独立行政法人国際協力機構

 この独立行政法人は、開発途上にある海外の地域(以下「開発途上地域」という。)に対する技術協力の実施並びに無償の資金供与による開発途上地域の政府に対する国の協力の実施の促進及び開発途上地域の住民を対象とする国民等の協力活動の促進に必要な業務を行い、中南米地域等への移住者の定着に必要な業務を行い、並びに開発途上地域等における大規模な災害に対する緊急援助の実施に必要な業務を行うことにより、これらの地域の経済及び社会の発展又は復興に寄与し、国際協力の促進に資することを目的として設置されているものである。その資本金は16事業年度末現在で885億0804万余円(全額国の出資)となっている。
 同法人の16事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである(注1)

 同法人の15事業年度は、15年10月1日から16年3月31日までである。

1 貸借対照表

区分 16事業年度末 (15事業年度末)
  千円 千円
資産 110,388,790 113,276,525
(うち現金及び預金) (32,604,417) (32,225,694)
(うち建物) (38,515,386) (39,605,125)
負債 24,954,965 25,813,587
(うち運営費交付金債務) (6,562,644) (10,377,087)
(うち未払金) (16,342,372) (13,069,635)
資本 85,433,825 87,462,937
(うち資本金) (88,508,041) (88,508,041)
(うち資本剰余金) (△4,038,494)(注2) (△1,371,938)
(うち利益剰余金) (964,278) (326,834)
 損益外減価償却累計額△4,035,849千円が含まれている。

2 損益計算書

区分 16事業年度 (15事業年度)
  千円 千円
 経常費用 171,482,401 89,159,270
 (うち業務費) (160,372,976) (82,814,502)
 経常収益 172,202,049 89,485,670
 (うち運営費交付金収益) (164,724,651) (83,782,556)
 (うち受託収入) (3,623,804) (2,540,754)
 経常利益 719,648 326,399
 臨時損失 82,847 369
 臨時利益 643 804
 当期純利益 637,444 326,834
 当期総利益 637,444 326,834
(利益の処分)    
 (当期未処分利益)    
  当期総利益 637,444 326,834
 (利益処分額)    
  積立金 637,444 326,834

3 主な業務実績

区分 16事業年度 (15事業年度)
技術協力の実施に関する業務    
 技術研修員受入 9,306人 5,984人
 技術協力プロジェクト調査団派遣 433件 258件
 専門家派遣 3,373人 2,663人
 機材供与 4,916,720千円 2,388,496千円
 開発調査プロジェクト調査 228件 134件
無償資金協力の実施に必要な業務    
 事前調査 226件 121件
国民等の協力活動の促進及び助長に関する業務    
 ボランティア派遣 5,410人 4,517人
移住者に対する支援に関する業務    
 日本語学校生徒研修等受入 40人 132人
災害援助協力に関する業務    
 緊急援助物資供与 31件 7件
 国際緊急援助隊の派遣 9件 2件
人員の養成及び確保に関する業務    
 国際協力専門員の委嘱 91人 89人
 専門家派遣前集合研修 493人 247人

 なお、この法人について検査した結果、「第4章 国会からの検査要請事項及び特定検査対象に関する検査状況」に「政府開発援助の状況について」 及び「技術協力プロジェクトにおける事業実施前の調査の状況について」 を掲記した。