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  • 平成20年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

財務省所管  財政投融資特別会計


(5) 財務省所管  財政投融資特別会計

 この特別会計は、財政融資資金の運用並びに産業の開発及び貿易の振興のために国の財政資金をもって行う出資及び貸付けに関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 なお、同特別会計は、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)により設置されたが、19年度の末日において、同法により暫定的に設置された財政融資資金特別会計及び産業投資特別会計産業投資勘定に所属していた権利及び義務を承継している。
 同特別会計は、財政融資資金及び投資の2勘定に区分して経理されており、その勘定別の20年度の歳入歳出決算、損益、積立金、財政融資資金預託金、財政投融資特別会計公債金、財政融資資金の運用資産、利益積立金及び主な業務実績は次のとおりである。
ア 財政融資資金勘定(19年度は財政融資資金特別会計)

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
20年度
19年度
42,586,889,024
39,010,007,952
42,586,889,024
39,010,007,952


歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
20年度
19年度
43,739,063,763
39,038,320,120
40,284,621,052
36,526,130,893

3,454,442,710
2,512,189,226

 不用額の主なものは、財政融資資金へ繰入(歳出予算現額12兆2000億円)の3兆2704億9893万余円、諸支出金(同1兆1090億4182万余円)の1411億3099万余円及び国債整理基金特別会計へ繰入(同26兆2655億1013万余円)の425億1234万余円である。
(イ) 損益

区分 20年度(千円) 19年度(千円)
利益 4,882,020,293 5,978,414,318
(うち貸付金利子 4,278,665,285) (うち貸付金利子 5,147,311,415)
損失 2,727,750,264 3,676,944,027
(うち公債金利子 1,724,734,814) (うち公債金利子 1,694,397,516)
利益金 2,154,270,029 2,301,470,290
(利益金の処理) (翌年度に繰り越して整理) (翌年度に繰り越して整理)
前年度繰越利益
翌年度繰越利益
20,170,598,321
11,006,868,350
17,869,128,030
20,170,598,321

(ウ) 積立金

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
積立金現在額 8,405,997,629 17,240,120,570

(エ) 財政融資資金預託金

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
財政融資資金預託金現在額 61,182,530,667 84,264,377,589

(オ) 財政投融資特別会計公債金

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
財政投融資特別会計公債金現在額 131,050,138,089 139,754,339,418

(カ) 財政融資資金の運用資産

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
貸付金現在額
有価証券現在額
183,855,203,184
18,260,346,303
208,796,264,051
33,178,720,705

イ 投資勘定(19年度は産業投資特別会計産業投資勘定)

(ア) 歳入歳出決算

歳入 徴収決定済額(千円) 収納済歳入額(千円) 不納欠損額(千円) 収納未済歳入額(千円)
20年度
19年度
246,719,184
215,216,096
246,719,184
215,216,096


歳出 歳出予算現額(千円) 支出済歳出額(千円) 翌年度繰越額(千円) 不用額(千円)
20年度
19年度
206,962,349
114,047,834
171,926,759
88,577,448
24,400,000
574,000
10,635,589
24,896,385

 翌年度繰越額はすべて産業投資支出(歳出予算現額1550億7400万円)の分である。また、不用額の主なものは産業投資支出の104億2700万円である。

(イ) 損益

区分 20年度(千円) 19年度(千円)
利益   94,932,807   98,210,598
  (うち株式配当金 79,040,000) (うち株式配当金 67,084,000)
損失   83,563   37,750,600
  (うち事務取扱費 79,759) (うち事務費 79,948)
(うち出資金償却損 —) (うち出資金償却損 37,670,652)
利益金   94,849,244   60,459,998
(利益金の処理) (翌年度に利益積立金に組入れ) (翌年度に利益積立金に組入れ)

(ウ) 利益積立金

区分 20年度末(千円) 19年度末(千円)
利益積立金現在額 1,420,311,480 1,411,451,482

(エ) 主な業務実績

区分   20年度 (19年度)
(出資)
 出資 法人数
金額
15法人
4,369,112,929千円
16法人
542,113,662千円
 出資金減少 法人数
金額
13法人
6,515,145,707千円
7法人
1,529,070,078千円
 年度末出資金残高 法人数
金額
20法人
8,214,704,815千円
23法人
10,360,737,593千円
(貸付け)
 貸付金 法人数
金額
2法人
586,500千円
2法人
429,500千円
 貸付金回収 法人数
金額
6法人
1,973,300千円
4法人
2,016,600千円
 年度末貸付金残高 法人数
金額
5法人
2,805,900千円
6法人
4,192,700千円

 なお、この特別会計について検査した結果、意見を表示し又は処置を要求した事項1件 を掲記した。