職員の不正行為による損害を生じたもの

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（６４）−（１０２）　職員の不正行為による損害を生じたもの

　上記の３９郵便局において、関係職員の不正行為による損害を生じたものが３９件３５３，８３３，１８５円ある。このうち昭和５９年１０月末日現在で損害の補てんが終わっていないものが、次表のとおり、東京中央郵便局ほか１１郵便局において１３件、損害額で２６４，９４０，５７２円（うち同日現在補てんされた額５８，６６３，８６５円）ある。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官原口某が郵便内務事務に従事中、窓口における切手類売りさばき代金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに４２０，０００円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官佐藤某が保険外務事務に従事中、預金者に預け替えを勧めて預かった定額郵便貯金証書を使用して払戻しを受けた払戻金や、預金者から定額郵便貯金の預入申込みを受けて受領した預入金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに７１０，０００円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官中村某が保険内務事務に従事中、保険貸付に必要な書類を不正に作成して貸付けを受けた貸付金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに９，７０３，０００円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官小林某が貯金外務事務に従事中、預金者に預け替えを勧めて定額郵便貯金証書を預かり、これを使用して払戻しを受けた払戻金や預け替えをした証書を使用しで貸付けを受けた貸付金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに２０，２３７，５５５円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官伊丹某が保険外務事務に従事中、契約者から預かった保険証書を使用して貸付けを受けた貸付金や、受取人に支払う保険金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに６，８１０，３１１円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、郵政事務官北野某が分任繰替払等出納官吏所属出納員として貯金内務事務に、保険課職員として保険内務事務に従事中、預金者から定額郵便貯金の預入申込みを受けて受領した預入金等を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに４６，３３７円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官菊野某が貯金外務事務に従事中、預金者から預け替え及び払戻しの依頼を受けて預かった定額郵便貯金証書を使用して払戻しを受けた払戻金や、定期郵便貯金の預入申込みを受けて受領した預入金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに４，４７４，３３１円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官中込某が保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料等を領得したものである。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官田中某が保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料を領得したものである。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官松本某が保険外務事務に従事中、契約者から受領した保険料や、預かった保険証書を使用して貸付けを受けた貸付金を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに８７１，４５６円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏特定郵便局長葉武某が出納官吏事務等に従事中、預金者から預け替えの依頼を受けて預かった定額郵便貯金証書を使用して払戻しを受けた払戻金や、その保管に係る資金等を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに６，１６６，３２８円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏の補助者郵政事務官水野某が貯金内務事務に従事中、小切手による通常郵便貯金への預入を、現金で預入があったように処理をしたり、証券決済の処理をしたりして、即日払戻しを受けた払戻金等を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに７，２２０，０００円が同人から返納されている。

　本件は、上記部局において、分任繰替払等出納官吏所属出納員郵政事務官磯崎某が貯金外務事務に従事中、預金者から預け替えの依頼を受けるなどして預かった定額郵便貯金証書又は通常郵便貯金通帳を使用して払戻しを受けた払戻金や、貸付けを受けた貸付金等を領得したものである。
　なお、本件損害額については、昭和５９年１０月末までに２，００４，５４７円が同人から返納されている。

　また、上記と同様の事態で損害額のすべてが補てん済みとなっているものが、次表のとおり、高輪郵便局ほか２６郵便局において２６件８８，８９２，６１３円ある。