この事業団は、次の業務を行うことにより、金属鉱業の国際競争力の強化と金属鉱産物の安定的かつ低廉な供給に資すること並びに国民の健康の保護及び生活環境の保全と金属鉱業等の健全な発展とに寄与することを目的として設置されているものである。
(ア) 金属鉱物の探鉱に必要な資金の供給及び地質構造の調査その他金属鉱物資源の開発を促進するために必要な業務並びに金属鉱産物の備蓄及びこれに必要な資金の貸付け
(イ) 金属鉱業等による鉱害の防止のための措置に必要な資金の貸付けその他の業務
その資本金は4事業年度末現在で232億8785万余円(全額国の出資)となっている。
同事業団の会計は、一般、精密調査、鉱害防止積立金及び鉱害防止事業基金の4勘定に区分して経理され、一般勘定は、さらに、鉱業及び鉱害防止の2勘定に区分されている。このうち、鉱害防止積立金勘定及び鉱害防止事業基金勘定は、「金属鉱業事業団法」(昭和38年法律第78号)が4年5月に改正され、11月から施行されたことに伴い新たに設置されたものである。鉱害防止積立金勘定は、従来、鉱害防止勘定で経理されていた鉱害防止積立金に関する業務を、独立して経理するものであり、また、鉱害防止事業基金勘定は、同事業団が新たに行うこととなった鉱害防止事業基金に関する業務を経理するものである。なお、一般勘定の鉱業勘定は従来の一般勘定を、一般勘定の鉱害防止勘定は従来の鉱害防止勘定のうち鉱害防止積立金を除く鉱害防止関係の業務に関する経理を引き継いでいる。
同事業団の勘定別の4事業年度の収入支出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。
(一般勘定)
(鉱業勘定)
1 収入支出決算
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) |
(収入) | ||
収入決定済額 |
千円 32,426,164 |
千円 30,296,561 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 55,844,054 | 54,106,867 |
支出決定済額 | 32,591,166 | 30,505,700 |
不用額 | 23,252,887 | 23,601,166 |
不用額の主なものは、金属鉱産物備蓄資金貸付金(支出予算現額120億円)の120億円、金属鉱業安定化資金貸付金(同100億円)の66億4640万円及び希少金属備蓄事業費(同36億円)の25億7006万余円である。
2 損益
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) |
経常収益 (うち受託業務収入) |
千円 11,248,772 (4,945,459) |
千円 14,793,741 (8,476,542) |
経常費用 (うち受託業務費) |
11,330,419 (4,824,949) |
14,874,998 (8,359,781) |
特別利益 | - | 415,275 |
特別損失 | 70,889 | 26,118 |
当期利益金 (△当期損失金) |
△152,536 | 307,899 |
(利益金又は損失金の処理) | ||
翌事業年度に繰越欠損金として整理 | 152,536 | - |
翌事業年度に納付金として整理 | - | 307,899 |
3 借入金等
区分 | 4事業年度末 | (3事業年度末) |
借入金残高 (市中金融機関等) |
千円 27,472,365 |
千円 37,637,273 |
金属鉱業債券発行残高 | 11,921,000 | - |
4 主な業務実績
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) | |
(探鉱等のための資金の貸付け) | |||
貸付け | 件数 | 19件 | 23件 |
金額 | 4,300,600千円 | 5,889,100千円 | |
貸付金回収等 | 金額 | 3,874,488千円 | 7,267,457千円 |
事業年度末貸付金残高 | 件数 | 136件 | 151件 |
金額 | 16,047,545千円 | 15,621,433千円 |
(鉱害防止勘定)
1 収入支出決算
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) |
(収入) | ||
収入決定済額 |
千円 5,512,699 |
千円 5,408,218 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 6,671,418 | 5,930,802 |
支出決定済額 | 5,578,530 | 5,414,123 |
翌事業年度繰越額 | 43,360 | 57,810 |
不用額 | 1,049,527 | 458,868 |
2 損益
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) |
経常収益 (うち国庫補助金収入) |
千円 2,594,309 (1,024,406) |
千円 2,735,639 (965,844) |
経常費用 (うち受託業務費) |
2,597,983 (808,861) |
2,740,707 (681,888) |
特別利益 | 4,104 | 5,783 |
特別損失 | 431 | 714 |
3 借入金
区分 | 4事業年度末 | (3事業年度末) |
借入金残高 (資金運用部資金) |
千円 10,984,458 |
千円 11,322,918 |
4 主な業務実績
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) | |
(鉱害防止のための資金の貸付け) | |||
貸付け | 件数 | 34件 | 34件 |
金額 | 1,521,400千円 | 1,439,420千円 | |
貸付金回収 | 金額 | 1,795,022千円 | 1,824,969千円 |
事業年度末貸付金残高 | 件数 | 419件 | 427件 |
金額 | 10,821,930千円 | 11,095,552千円 |
(精密調査勘定)
1 収入支出決算
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) |
(収入) | ||
収入決定済額 |
千円 631,761 |
千円 577,019 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 640,657 | 632,683 |
支出決定済額 | 630,465 | 548,865 |
翌事業年度繰越額 | - | 75,210 |
不用額 | 10,191 | 8,607 |
2 損益
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) |
経常収益 (うち国庫補助金収入) |
千円 997,733 (663,986) |
千円 580,791 (385,406) |
経常費用 (うち国庫補助事業費) |
997,672 (869,277) |
580,791 (461,918) |
特別損失 | 61 | - |
3 主な業務実績
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) | |
探鉱のための精密調査事業 | 地域数 | 6地域 | 6地域 |
金額 | 502,385千円 | 426,917千円 |
(鉱害防止積立金勘定)
1 損益
区分 | 4事業年度 | |
経常収益 (うち鉱害防止積立金受取利息) |
千円 191,658 (168,479) |
|
経常費用 (鉱害防止積立金支払利息) |
210,529 | |
特別利益 | 307,816 | |
当期利益金 | 288,946 | |
(利益金の処理) | ||
翌事業年度に積立金として積立て | 288,946 |
2 預り鉱害防止積立金
区分 | 4事業年度末 | (3事業年度末) |
預り鉱害防止積立金残高 |
千円 3,568,628 |
千円 3,421,613 |
3 主な業務実績
区分 | 4事業年度 | (3事業年度) | |
(積立て) | |||
特定施設数 | 件数 | 45件 | 44件 |
積立金額 | 金額 | 156,215千円 | 143,202千円 |
(取戻し) | |||
特定施設数 | 件数 | 1件 | 9件 |
払渡金額 | 金額 | 9,200千円 | 18,851千円 |
事業年度末特定施設数 | 件数 | 181件 | 179件 |
(鉱害防止事業基金勘定)